CHATGPT ADS GUIDE 51 / カスタムオーディエンス

2026年10月最新版

ChatGPT広告のカスタムオーディエンス|顧客リストの作り方と、除外・包含・入札調整の条件

ChatGPT広告のカスタムオーディエンスは、自社の顧客リストから作り、キャンペーンの除外・包含と広告グループの入札調整に使います。

本記事は、OpenAIのヘルプセンター、開発者向けドキュメント、Ad Tools Terms(いずれも2026年10月29日に本文を確認)に基づいています。画面の項目名はヘルプの英語の表記で、日本語の画面では表記が異なることがあります。使いどころと社内の確認事項は株式会社Ikigaiの見解です。本記事は法的な助言ではありません。

この記事の要点

  1. カスタムオーディエンスは、自社の顧客や見込み客のリストから作ります。 使い道は、キャンペーンの包含(配信の対象をその人たちに限る)、キャンペーンの除外(その人たちを配信の対象から外す)、広告グループの入札調整(その人たちへの上限入札を0.1〜10倍で調整する)の3つです。当社が2026年10月29日に確かめた公式資料には、サイトの訪問者から作るオーディエンスや、類似のオーディエンスの説明はありません。日本のアカウントで使えるかも、公式資料では確認できていません。
  2. 包含と入札調整には、一致した利用者が25,000人以上必要です。除外は小さいリストでも使えます。 ヘルプは包含と入札調整に10万人以上を勧めています。アップロードした行数と一致した人数は違うため、国内の中小規模の事業者では、まず既存顧客や商談中の相手の除外から使うのが現実的です(当社の見解)。
  3. アップロードの前に、データを使ってよいかを社内で確かめます。 開発者向けドキュメントは、広告に使う権利のある自社のデータだけを使い、データブローカーから得たデータを使わず、必要な通知・同意などを確かめ、プライバシーまたは法務の承認を得るよう書いています。2026年10月21日公開の Ad Tools Terms には、健康や経済的な困窮などに関わる禁止データの定義もあります。

読んでほしい人:顧客リストをChatGPT広告で使うかを検討している広告担当者と、その可否を確認するプライバシー・法務の担当者。
この記事で扱わないこと:地域・プラットフォームを含む指定できる条件の一覧はターゲティングの記事、入札方法の選び方は入札戦略の記事、利用者側の広告の設定は表示対象とプライバシーの記事で扱います。

カスタムオーディエンスでできること

ヘルプ(Set up Custom Audiences for your Campaign)によると、カスタムオーディエンスは、顧客や見込み客のリストから作ります。使える識別子は、メールアドレス、電話番号、SHA-256でハッシュ化したメールアドレスと電話番号、Googleの広告ID(GAID)です。作成と管理はAds Managerで行います。

使い方

設定する場所

必要な規模

何が起きるか

包含(Include audience)

キャンペーン

一致した利用者25,000人以上(推奨は10万人以上)

選んだオーディエンスのどれかに入る人だけが配信の対象になる

除外(Exclude audience)

キャンペーン

下限なし(25,000人未満でも可)

選んだオーディエンスに入る人を配信の対象から外す

入札調整(Audience bid adjustments)

広告グループ

一致した利用者25,000人以上(推奨は10万人以上)

当てはまる人への上限入札を0.1〜10倍にする。配信の対象は変わらない

オーディエンスは集団単位の設定で、Ads Managerは一致した個々の利用者を表示せず、特定の人を選ぶこともできません(ヘルプ)。

10月29日時点のヘルプと開発者向けドキュメントに書かれているのは、識別子のリストから作る方法だけです。Pixelで集めたサイトの訪問者から作る方法や、類似のオーディエンスの説明はありません。ほかの媒体のリターゲティングと同じ設計は持ち込めない前提で考えます(当社の見解)。

カスタムオーディエンスのヘルプに国の一覧はありません。書かれているのは、EEA(欧州経済領域)とスイスを対象にするキャンペーンでは、広告のパーソナライズが提供されていない間は使わないこと(開発者向けドキュメントは「対応していない」)だけです。日本のアカウントで使えるかは未確認のため、Ads Managerの画面に項目が出るかを確かめてください。

使う前に社内で確かめること(データの条件)

ヘルプがデータの使い方の要件としてリンクする開発者向けドキュメント(Custom Audiences)には、広告に使う権利のある自社のデータ(ファーストパーティデータ)だけを使い、データブローカーのデータを使わず、必要な権利・通知・同意・許可・法的根拠と Ad Tools Terms に沿うかを確かめ、プライバシーまたは法務の承認を得るよう書かれています。

Ad Tools Terms(2026年10月21日公開)は、オーディエンスのデータ(Audience Data)の条件をさらに具体的に定めています。この定義には除外用のデータも含まれるため、除外だけに使うリストも同じ条件の対象です。主な点は次のとおりです。

規約の項目

規約の記載(要約)

データの出どころ

ファーストパーティデータで、データブローカー、データの売買の場、その他の第三者のデータ提供者から購入・使用許諾・受領などで得たものではない

処理の委託

照合を手伝う事業者に整形・ハッシュ化・送信・照合を任せてよい。ただしその事業者がデータの出どころでなく、第三者のデータを付け足さないこと

通知と同意

収集・利用・共有・OpenAIへの提供に必要な通知を行い、権利・同意・許可・法的根拠を得て維持する

禁止データ

子どもに関するデータや子ども向けのサービスから集めたデータ、センシティブな情報(いずれも適用される法律の定義による)、過去・現在・将来の心身の健康状態を識別し得るデータなど。例として、性的指向、人種や民族、宗教や思想、経済的な困窮、政治的な意見、障害の有無などが挙がっている

使い方の制限

オーディエンスやレポートのデータを使って、OpenAIの利用者を特定・再特定したり、人についてのセンシティブな情報などを推測したりしない

提供の目的

OpenAIと関連会社の製品・サービスの開発・提供・改善の目的(Access Purpose)で提供する。カスタムオーディエンスの作成を含む

個人データの扱い

一部の処理(Restricted Processing)を除き、広告主とOpenAIはそれぞれ独立した管理者(Data Controller)。データ処理の付属文書(Ad Tools DPA)が適用される

保証しないこと

一致率、オーディエンスの規模、到達、配信、成果、特定の人がオーディエンスに含まれるかどうかを保証しない。OpenAIはデータやオーディエンスを拒否・削除・制限できる

規約は、ツールを使うかデータを提供すると規約に同意し、会社を拘束する権限があると表明したことになる、とも書いています。担当者の判断だけでアップロードせず、承認する人を決めておきます(当社の提案)。

社内で確かめたいのは、次の点です(当社の提案)。

  • リストの出どころ:自社のサイト・店舗・契約で集めたものか。他社から受け取った名簿や購入した名簿が混ざっていないか
  • 利用目的の通知:自社のプライバシーポリシーなどで、広告への利用や広告媒体への提供をどう説明しているか
  • リストの中身:医療機関の患者、健康に関わる商品の購入履歴、借入の相談など、規約の禁止データの定義に当たり得る情報で絞ったリストになっていないか(当たるかどうかは法務と判断する)
  • 承認の記録:誰が、どのリストを、どの目的で使うと承認したか。除外だけに使うリストも同じように記録する

国内の個人情報保護法などに照らした適否は、OpenAIの規約とは別に、自社の法務・専門家に確かめてください。当社は適否を判断しません。

アップロードしたファイルは処理の後、通常はアップロードから24時間以内に削除されます(ヘルプ)。作られたオーディエンスの保存期間は書かれていません。

リストのファイルの作り方

ファイルの条件は次のとおりです(ヘルプ)。

  • UTF-8のCSVかTXTで、最大500MB(500,000,000バイト)。UTF-8のBOM付きも可
  • TXTは1行に1つの識別子。CSVは1行目に見出しが必要で、識別子の種類ごとに対応する列名を付ける(email、phone_number、email_sha256、phone_number_sha256、gaid)
  • 1つのCSVに、種類の違う識別子を混ぜてもよい
  • オーディエンスには500万を超える人を入れられる。必要なら作成後に何回かに分けて追加する

識別子ごとの書き方は次のとおりです。

識別子

書き方(ヘルプ・開発者向けドキュメント)

日本のデータでの注意(当社の見解)

メールアドレス

@が1つの有効な形。大文字は小文字に、前後の空白は除かれる。途中の空白は不可

全角の「@」や全角の英数字が混ざっていると、有効な形と扱われないおそれがある。半角にそろえる

電話番号

E.164の形(+と国番号を含む)。空白・ハイフン・括弧・ピリオドは除かれる。国番号のない番号は不可

国内の形(090-1234-5678)のままでは使えない。+81を付け、先頭の0を除いた形(+819012345678)にする

ハッシュ化したメールアドレス

小文字にして前後の空白を除いてから、SHA‑256の64文字の16進数にする

ハッシュ化した後は中身を確かめられない。ハッシュ化の前に整える

ハッシュ化した電話番号

+と国番号を含むE.164の形にしてから、SHA‑256の64文字の16進数にする

同上。国内の形のままハッシュ化しない

GAID

有効なGoogleの広告ID。ハイフンを除かず、ハッシュ化しない

Androidの端末の広告ID。iOSの広告ID(IDFA)は識別子に挙がっていない

電話番号の変換の例は、国際的な番号の形式(E.164)についての当社の説明で、OpenAIの資料に日本の番号の例はありません。開発者向けドキュメントは、メールアドレスのドット(.)やプラスの後ろの部分(+tag)を削らないこと、ハッシュ化は末尾の改行を含めずに行い、Base64ではなく16進数で送ることも書いています。

ファイルを作るときの当社の提案です。

  • 列は識別子だけにし、氏名や購入額などは入れない(ヘルプが挙げるのは識別子の列名だけで、ほかの列を入れてよいかは書かれていない)
  • 日本語の入った別の表から書き出す場合は、UTF-8で保存し直す(ヘルプも、ほかのツールから書き出したときは保存し直すよう書いている)

Ads Managerでの作成手順と状態の見方

図1:カスタムオーディエンスの作成から使うまで。OpenAIのヘルプセンター・開発者向けドキュメント・Ad Tools Termsをもとに当社作成。
図1:カスタムオーディエンスの作成から使うまで。OpenAIのヘルプセンター・開発者向けドキュメント・Ad Tools Termsをもとに当社作成。

ヘルプの手順は次のとおりです。

  1. Ads Managerの左のメニューで「Tools」を開く
  2. 「Audiences」を選ぶ
  3. 「Create audience」を選ぶ
  4. オーディエンスの名前を入れる
  5. ファイルをアップロードする。TXTの場合は識別子の種類を選ぶ。見出しのあるCSVは、見出しから種類が判断される
  6. 内容を確かめて「Create」を選ぶ

作成後は、処理が終わるまで使えません。ヘルプは、通常20〜30分ほどで、ファイルの大きさで変わるとしています。状態の意味は次のとおりです。

状態

意味

Processing

処理中で、まだ使えない

Ready

処理が終わり、使える。一致した利用者が25,000人未満なら「Exclusion only」の注記が付き、除外にだけ使える

Failed

ファイルを処理できなかった。文字コード(UTF-8)・識別子の種類・大きさと形式を確かめてやり直す

Upload pending・Indexing・Publishing など

準備の途中で、まだ使えない

アップロードした行数と、最終的に一致した人数は違います。ヘルプは、無効な値、重複した値、一致しなかった識別子は数えないと書いています。開発者向けドキュメントによると、APIで返る人数は「25k_100k」のような幅で示され、正確な一致の人数は公開されません。25,000人は公開された計画上の基準で、プライバシー保護の仕組みが正確な境界に影響し得ること、25,000件をアップロードしても十分な人数になるとは限らないことも書かれています。

どれだけの行数があれば25,000人に届くかの目安は、公式にありません。社内の計画では、「リストの行数」ではなく「Readyになった後の Exclusion only の注記の有無」で包含に使えるかを判断します(当社の提案)。

キャンペーンと広告グループでの使い方

包含・除外(キャンペーン)

ヘルプの手順は次のとおりです。

  1. Ads Managerでキャンペーンを作成するか、編集を開く
  2. キャンペーンの設定で「Custom audiences」の項目に進む
  3. 配信の対象を選んだオーディエンスに限るなら「Include audience」で、Readyのオーディエンスを1つ以上選ぶ
  4. 選んだオーディエンスを対象から外すなら「Exclude audience」で、Readyのオーディエンスを1つ以上選ぶ
  5. 設定を確かめて保存する

組み合わせの結果は次のとおりです。

設定

配信の対象

包含だけ

包含したオーディエンスの少なくとも1つに入る人だけ

除外だけ

広く配信の対象になり、除外したオーディエンスのどれかに入る人を除く

包含と除外

包含したどれかに入る人から、除外したどれかに入る人を除く。除外した後の人数も25,000人以上が必要

同じオーディエンスを、1つのキャンペーンで包含と除外の両方に設定することはできません。開発者向けドキュメント(Targeting)は、地域・プラットフォーム・オーディエンスの設定は組み合わせて働き、どれか1つに当てはまってもほかの設定を上書きしないと書いています。包含したオーディエンスに入る人でも、キャンペーンの地域の条件に合わなければ対象にならない、と当社は読んでいます。

入札調整(広告グループ)

ヘルプの手順は次のとおりです。

  1. Ads Managerで広告グループを作成するか、編集を開く
  2. 「Advanced settings」を開く
  3. 「Audience bid adjustments」に進み、「Add multiplier」を選ぶ
  4. Readyのオーディエンスを選び、0.1倍から10倍の間で倍率を入れる
  5. 必要なら倍率を追加し、広告グループを保存する

倍率は、利用者がそのオーディエンスに当てはまるときに、広告グループの上限入札を上げ下げします。複数のオーディエンスに当てはまる人には、いちばん高い倍率が使われます。倍率は、誰に配信するかを決めません。

開発者向けドキュメント(Bidding & Budgets)では、入札調整は固定の入札(fixed_bid)でだけ使い、「成果を最大化(Maximize Results)」では設定しません。APIで切り替えるときは倍率を外し、固定の入札に戻すなら倍率を入れ直します。Ads Managerで同じ制約があるかはヘルプに書かれていませんが、Ads Managerでは対象となる新しい広告グループで「Maximize results」が既定で選ばれます(手動は「Manual: Max bid」)。入札調整を使うなら、入札方法の欄も確かめます(当社の提案)。

日予算と固定の入札を組み合わせるキャンペーンでは、日予算を、入札調整を含めた実際の入札の最高額より低くできません(日予算のヘルプ)。大きな倍率は日予算の下限にも関わります。入札方法との関係は入札戦略の記事で扱っています。

使いどころの例(当社の提案)

ヘルプが挙げる例(既存の顧客、条件に合う見込み客、最近の購入者、価値の高い顧客、優先度の低い層)をもとに、国内の広告主での使いどころを整理しました。

目的

使い方

向く規模

注意(当社の見解)

新規の獲得に費用を寄せる

既存の顧客・契約中の顧客を除外

小さいリストでも可

既存の顧客に一切表示されない前提にはしない(よくある質問を参照)

購入直後の人への同じ案内を避ける

直近の購入者を除外

小さいリストでも可

更新しないと古くなる。更新の頻度を決める

商談中・資料請求済みの相手を外す(B2B)

商談中・リードのリストを除外

小さいリストでも可

営業の管理表と同じ時点のリストにする

既存の顧客に追加の購入・上位プランを案内する

既存の顧客を包含したキャンペーン

一致25,000人以上

広告文とLPを既存の顧客向けに書き分ける

価値の高い顧客には入札を強める

広告グループで入札を2倍などに

一致25,000人以上

表示が増えるとは限らない。当てはまらない人にも配信される。費用の変化も見る

一致した利用者が25,000人に届かないリストは、除外から始めます。除外の使い方はB2B事例の記事でも触れています。アプリの既存利用者をGAIDで除外する考え方はアプリの記事にあります。

効果の測り方にも注意が要ります。効果測定のヘルプ(Measure Results)が挙げる内訳(Segment)はDevice・Country・Platformで、オーディエンス別の内訳はありません。包含したオーディエンスの成果を見たいなら、そのためのキャンペーンを分け、キャンペーン単位の数字で見ます(当社の提案)。入札調整の効果は同じ広告グループの中では切り分けにくいため、変更の日時と倍率を記録し、前後の比較は参考として読みます。レポートの読み方はレポートの見方の記事で扱っています。

リストの更新と管理

ヘルプによると、作成したオーディエンスは、作り直したり、使っているキャンペーンや広告グループを設定し直したりせずに、Ads Managerで人を追加・削除・置き換えできます。開発者向けドキュメントには、APIでの操作がより詳しく書かれています(追加・削除のほか、次の操作)。

操作(API)

内容

Replace

ファイルの内容で全体を置き換える。IDとキャンペーン・広告グループからの参照は保たれ、処理中は前の内容が使われる

Merge

2〜64のオーディエンスをまとめた新しいオーディエンスを作る。元の更新は反映されず、既存のキャンペーンも自動では切り替わらない

Archive

使わなくなったオーディエンスをアーカイブする。元に戻せず、キャンペーンの包含・除外や入札調整に使えなくなる

APIでは、要求が受け付けられても処理が終わったことにはならず、操作が終わってから次の変更を送るよう書かれています。また、包含のオーディエンスから人を外す、除外のオーディエンスに人を足すなどで、使っているキャンペーンの残る人数が足りなくなる変更は、APIが拒否することがあります。Ads Managerの画面でMergeやArchiveが使えるかは、ヘルプに書かれていません。

運用では、次の決めごとが要ります(当社の提案)。

  • 更新の頻度と担当:例えば「直近の購入者」は毎週、既存顧客は毎月など、目的に合わせて決める
  • 差分か置き換えか:差分の管理が難しい場合は、全体を置き換える
  • 名前の付け方:「既存顧客_除外用_2026年9月末」のように、用途と時点を名前に入れる
  • 使っている場所の一覧:どのキャンペーン・広告グループで、包含・除外・入札調整のどれに使っているか

代理店に作業を任せる場合、リストのファイルを誰が作り、どう受け渡し、使った後にどこで保管・削除するかも決めます。OpenAIがアップロード後にファイルを削除しても、手元のファイルは残ります。Ads Managerの権限の付け方は権限・ユーザー管理の記事で扱っています。

この記事で分からないこと

  • 日本のアカウントで使えるか。 国別の記載はなく、使わないよう案内されているのはEEA・スイス向けのキャンペーンだけです
  • 一致した人数が、広告が表示され得る人の数と同じか。 広告が表示され得るのはFree・Goの利用者などですが、一致した人数がそれを考えた数かは書かれていません
  • 利用者が広告のパーソナライズをオフにしている場合の扱い。 包含・除外・入札調整がその利用者にどう働くかは書かれていません
  • Ads Managerの画面での規模の表示。 「Exclusion only」の注記のほか、一致した人数がどう示されるかは書かれていません
  • Ads Managerで「成果を最大化」と入札調整を組み合わせられるか。 開発者向けドキュメントでは固定の入札だけです
  • 作成したオーディエンスの保存期間。 ヘルプにあるのは、ファイルの削除(通常24時間以内)だけです
  • サイトの訪問者から作るオーディエンス、類似のオーディエンス、オーディエンス別のレポート。 10月29日時点の公式資料に説明はありません

準備のチェックリスト

  • [ ] 使う目的(包含・除外・入札調整)を決めた
  • [ ] 自社で集めたデータか、通知・同意・禁止データの条件をプライバシー・法務の担当と確かめ、承認の記録を残した
  • [ ] 列を識別子だけにし、半角にそろえ、電話番号を+81から始まる形にしてUTF-8で保存した
  • [ ] ハッシュ化する場合は、整えた後の値をSHA-256(64文字の16進数)にした
  • [ ] 作成後にReadyと注記を確かめ、包含に使えるかを判断した
  • [ ] EEA・スイスを対象にするキャンペーンで使っていないことを確かめた
  • [ ] 更新の頻度・担当・名前の付け方・使っている場所の一覧を決めた

よくある質問

Q. Googleの顧客リストやMetaのカスタムオーディエンスのデータを、そのまま使えますか。 ほかの媒体のオーディエンスを取り込む方法は、公式資料に書かれていません。使えるのは、自社が持つ識別子のファイルです。ほかの媒体用に書き出したファイルも、列名・電話番号のE.164・SHA-256がChatGPT広告の規則に合うかを確かめます。開発者向けドキュメント(Targeting)も、電話番号の整え方がほかのAPIと同じだと思い込まないよう書いています。

Q. ハッシュ化すれば、同意を確かめなくてもアップロードしてよいですか。 そうは書かれていません。開発者向けドキュメントと Ad Tools Terms は、自社のデータであること、必要な通知・同意・法的根拠を得ていることを求めており、ハッシュ化したデータをその例外とする記載はありません。ハッシュ化は送る形の条件で、使ってよいかの判断の代わりにはなりません(当社の見解)。国内の法令に照らした確認は別に行います。

Q. 一致した人数が25,000人に届かない場合、どうすればよいですか。 除外には使えます。包含や入札調整に使いたい場合は、メールアドレスに加えて電話番号など別の識別子も同じオーディエンスに入れる方法があります。ヘルプは1つのCSVに種類の違う識別子を混ぜられるとし、開発者向けドキュメントは、同じ人を指す識別子は1人として数えると書いています。人数が増えるかは保証されません。届かない場合は、除外と、広告文・LPで誰向けかを明示することを組み合わせます(当社の提案)。コンテキストヒントは配信を絞る設定ではありません。

Q. オーディエンスに誰が含まれたかを確かめられますか。 できません。Ads Managerは一致した個々の利用者を表示せず、APIでも人数は幅で示され、個々の結果は返りません。規約は、オーディエンスやレポートのデータを使ってOpenAIの利用者を特定・再特定することも禁じています。

Q. 既存の顧客を除外したのに、広告を見たと言われることはありますか。 あり得ます。除外が効くのは、リストの識別子がChatGPTの利用者と一致した人です。顧客がリストとは別のメールアドレスや電話番号でChatGPTを使っていれば、一致しないと考えられます(当社の見解)。Ad Tools Terms も、特定の人がオーディエンスに含まれるかどうかを保証しないと書いています。ログインしていない状態で表示される広告に除外がどう働くかも、公式資料に書かれていません。社内では、除外を「既存の顧客に一切表示しない仕組み」と説明しないようにします(当社の提案)。

まとめ

  • カスタムオーディエンスは顧客・見込み客の識別子のリストから作り、包含・除外(キャンペーン)と入札調整(広告グループ)に使う
  • 包含と入札調整は一致25,000人以上(推奨10万人以上)、除外は小さいリストでも可。行数ではなく一致した人数で判断する
  • アップロードの前に、自社のデータか、通知・同意・承認があるか、禁止データに当たらないかを確かめる(Ad Tools Terms、2026年10月21日公開)。日本のアカウントで使えるかは未確認
  • ファイルはUTF-8のCSVかTXT。日本の電話番号は+81から始まるE.164の形にし、全角の文字を半角にそろえる
  • 入札調整は配信の対象を変えない。開発者向けドキュメントでは固定の入札でだけ使える
  • 更新の頻度・担当・名前の付け方を決め、使っている場所を一覧にする

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出典

  • Set up Custom Audiences for your Campaign(識別子、3つの使い方、25,000人と10万人の推奨、集団単位の設定、ファイルの条件、作成手順、処理時間、状態、行数と一致の違い、包含・除外の手順と組み合わせ、入札調整の手順と倍率、ファイルの削除、識別子の書き方、EEA・スイス)
  • Custom Audiences(開発者向け)(データの使い方の要件、EEA・スイスで非対応、APIキーと広告アカウント、操作の種類、ハッシュ化の前の整え方、人数の幅、25,000人の目安の性質、更新・置き換え・統合・保管、残る人数の条件)
  • Targeting(開発者向け)(設定の組み合わせ、除外の優先、包含と入札調整の違い、電話番号の整え方)
  • Bidding & Budgets(開発者向け)(入札調整は固定の入札でだけ使う、成果を最大化への切り替え)
  • Ad Tools Terms(2026年10月21日公開。オーディエンスのデータの定義と条件、禁止データ、使い方の制限、提供の目的、管理者、保証しないこと、権限の表明)
  • Creating campaigns for ChatGPT Ads(キャンペーンの設定項目としてのカスタムオーディエンス)
  • Maximize results bid strategy(新しい広告グループの既定の入札方法、Manual: Max bid)
  • Daily budgets(日予算と、入札調整を含めた入札の関係)
  • Measure Results(レポートの内訳の種類)
  • Ads in ChatGPT(表示対象、広告のパーソナライズの設定、EEA・スイス)

いずれも2026年10月29日に本文を確認しています。

変更履歴

日付

内容

2026年10月29日

初版。OpenAIのヘルプセンター6本、開発者向けドキュメント3本、Ad Tools Terms の本文を確認

次回確認予定:2026年11月上旬。 サイトの訪問者や類似のオーディエンスの提供、Ads Managerでの規模の表示とオーディエンス別のレポート、Ad Tools Terms の改定を確認します。

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