この記事の要点
- 権限は広告アカウントごとに、管理者(Admin)・メンバー(Member)・閲覧者(Viewer)の役割で付けます。 Ads Managerでは、そのアカウントの管理者が「Settings」→「Users」→「Invite」から招待します。ChatGPTのワークスペースの役割、OpenAIの組織(テナント)への参加、シングルサインオン(SSO)だけでは、広告アカウントには入れません。
- 外すときは、直接付けた役割とグループ経由の役割の両方を確かめます。 公式ヘルプは、どちらかの経路が残っていればアクセスも残ること、各広告アカウントに管理者を少なくとも1人残す必要があることを書いています。当社は、広告主の社員の管理者を2人以上置くことを勧めます。
- ユーザーの役割のほかに、APIキーと外部アプリの接続も棚卸しします。 APIキーは広告アカウントごとに発行され、Conversions APIのキーとは別です。2026年10月7日以降、ヘルプに配信中にアクセスを失ったときの対応が加わりました。アクセスのエラーで配信が止まったと考えないよう書かれています。
読んでほしい人:ChatGPT広告の広告アカウントを管理する広告主の担当者、情報システムの担当者、広告主のアカウントで運用する代理店の担当者。
この記事で扱わないこと:広告主と代理店の作業の分け方は自社運用と代理店支援の記事、プラグインの使い方はAds Managerプラグインの記事、広告を見る利用者のプライバシーは表示対象とプライバシーの記事で扱います。
権限の全体像:広告アカウントの役割と組織の役割
ヘルプ(Managing identity and access for Ads Manager)によると、Ads Managerを使うには、許可されたサインインの方法と、正しい広告アカウントの役割の両方が要ります。役割には、広告アカウントごとのものと、組織(テナント)全体のものがあります。
役割 | 範囲 | ヘルプの説明 |
|---|---|---|
管理者(Admin) | 1つの広告アカウント | アカウントと、利用者・グループのアクセスを管理する。各アカウントに少なくとも1人必要 |
メンバー(Member) | 1つの広告アカウント | 広告のリソースを使い、更新する。アカウントの管理の全権限はない |
閲覧者(Viewer) | 1つの広告アカウント | 広告のリソースを見る。書き込みと管理の権限はない |
Ads admin | 組織全体 | 対象となる広告アカウントを作成できる。組織全体のIDの管理はできず、既存のアカウントにも自動では入れない |
グローバル管理者(global admin) | 組織全体 | ドメイン、IDプロバイダー、サインインの方針、ディレクトリの接続を管理する。広告アカウントも作成できる。既存の広告アカウントに自動で入れるわけではない(管理コンソールのヘルプ) |
招待の画面の説明(Ads Manager Account Setup)では、管理者は「すべての権限」、メンバーは「キャンペーンの作成と管理」、閲覧者は「閲覧のみ」です。
組織の役割が関わるのは、会社がOpenAIの組織(テナント)を持っている場合です。ChatGPT BusinessやEnterpriseなどの組織のほか、広告だけの組織(Ads-only tenant)もあるとヘルプに書かれています。自社に組織があるかは、情報システムの担当者に確かめます。押さえる点は3つです。
- ChatGPTのワークスペースやAPI Platformの組織での役割は、広告の権限にならない
- 組織への参加、SSOの利用、同期されたディレクトリへの登録だけでは、広告アカウントに入れない
- 1つの広告アカウントの中では、直接付けた役割とグループ経由の役割のうち、いちばん高いもの(管理者→メンバー→閲覧者の順)が適用される
役割ごとに付ける相手の例と、代理店に任せる範囲との対応は、自社運用と代理店支援の記事で整理しています。本稿は、付ける・見直す・外すの手順を扱います。
Ads Managerで招待する手順
管理コンソールを使わない場合は、Ads Managerの画面で招待します。ヘルプの手順は次のとおりです。
- 広告アカウントの管理者が、Ads Managerの「Settings」→「Users」を開く
- 「Invite」を選び、相手がOpenAIにサインインするメールアドレスを入れる
- 役割(Admin・Member・Viewer)を選ぶ
- 相手は、招待されたメールアドレスのOpenAIアカウントでサインインし、招待を受ける
ヘルプは、1人がアカウントを作り、ほかの人を招待する流れを勧めています。すでに自社のアカウントがある場合は、新しく作らずに、その管理者に招待してもらいます。役割を変えるときも、既存の管理者にAds Managerの「Users」のタブで変えてもらいます。トラブル対応のヘルプは、メンバーであるだけでは、アカウントの設定を終えるのに必要な管理者の役割にはならないと書いています。
招待のときの当社の提案です。
- 会社のメールアドレスで招待する。個人のメールアドレスは、退職後に会社が止められない
- 代理店の担当者は、担当者ごとに招待する。1つのアカウントを複数人で使い回さない
- 招待した日、役割、理由、依頼した人を記録する(後の「棚卸し」で使う)
ヘルプには、Ads Managerの画面でユーザーを外す手順は書かれていません。書かれているのは、管理コンソールでの外し方(後述)と、プラグインで有効なユーザーを削除できることです。Ads Managerの「Users」のタブで外せるかは、画面で確かめてください。
代理店の担当者が多くのアカウントに入るとき
アカウント設定のヘルプによると、1人が10以上の広告アカウントに所属すると、自分では新しい広告アカウントを作れなくなります。作ったアカウントと招待で入ったアカウントの両方を数えます。これは作成の上限で、既存のアカウントへの招待は受けられます。広告主ごとに別のアカウントを作り、同じOpenAIのログインで切り替えて使う、というのがヘルプの案内です。
組織(管理コンソール)で付ける手順
会社がOpenAIの組織を持っている場合、管理コンソール(Admin Console)でも広告アカウントの役割を付けられます。ヘルプの手順は次のとおりです。
- 管理コンソールで、正しい組織(テナント)を選ぶ
- 広告アカウントを選ぶ
- 「Users & groups」を開く(表示される場合)
- 利用者か、そのアカウント用のグループを探す
- Admin・Member・Viewer のいずれかを付ける
- 組織に結びついた仕事用のメールアドレスでサインインしてもらう
相手が見つからないときは、権限のある管理者が招待または同期したかを確かめます。ChatGPTのワークスペースへの招待は、広告アカウントへのアクセスになりません。複数の広告アカウントを使う人には、アカウントごとに役割を付けます。
最初の広告アカウントを作る人に「Ads admin」を付ける
組織があり、まだ広告アカウントがない場合、作れるのはグローバル管理者かAds adminです。ヘルプの手順は、管理コンソールの「Global settings」→「Users & groups」→「Users」で相手のプロフィールを開き、「Access & roles」か「Direct roles」のタブで組織単位のアクセスを追加し、製品を選ぶよう求められたら「Cloud Console」を選び、「Ads Admin」を付けて保存する、というものです。Ads adminは、既存の広告アカウントには自動で入れません。組織のIDの管理、アカウントの作成、そのアカウントの管理を1人で行う場合は、複数の役割が要ることがあるとヘルプは書いています。
SSOの方針は「Optional」で試してから
管理コンソールの「Global settings」→「Access」で、広告(Ads)のSSOの設定を確かめます。共有のIDプロバイダーの接続や、ほかの製品のSSOの方針を有効にしても、広告のSSOは自動では有効になりません。
方針 | ヘルプの説明 |
|---|---|
Required | SSOがサインインの方法として使える。ただし、すでにサインインしている人は、SSOでサインインし直さずに入れることがある |
Optional | 設定したIDプロバイダーか、ほかの許可された方法でサインインできる |
Off | SSOは使えない。ほかの許可された方法でサインインする |
ヘルプは、試す間は(選べる場合)Optionalにし、RequiredやOffを選ぶ前に、利用者が入れることと、権限のある管理者に復旧の手段があることを確かめるよう書いています。多要素認証(MFA)や条件付きアクセスは、IDプロバイダーの側で設定します。Requiredにしても、サインイン済みの人がSSOを経ずに入れることがあるため、Requiredだけで退職者を止められるとは考えないでください(当社の見解)。役割を外す手順と組み合わせます。
SCIMで同期した利用者とグループ
広告アカウントは、組織全体のSCIM(IDプロバイダーから利用者を自動で同期する仕組み)のディレクトリを使います。広告アカウントごとのディレクトリはありません。同期した利用者も、広告アカウントごとのアクセスは別に付けます。
- 同期したグループに広告アカウントのアクセスを付けるには、グループの「Product access」でアカウントを選んで保存する。最初の役割はメンバー
- 同期したグループのメンバーの追加・削除は、IDプロバイダーで行う。管理コンソールでは変えられない
- 2026年10月29日時点のヘルプでは、 現在と新しいメールアドレスの両方のドメインが組織で検証済みなら、SCIMで既存のOpenAIアカウントの主なメールアドレスを変えられます。IDプロバイダーで既存の利用者を更新し、SSOの対応づけも合わせます。変更するとサインアウトされ、新しいアドレスでサインインし直します。10月7日時点のヘルプは、SCIMでは既存のアカウントのメールアドレスを変えられず、サポートでも変えられないと書いていました
会社名やドメインの変更でメールアドレスが変わる場合に関わります。
APIキーと外部アプリの接続も権限として扱う
ユーザーの役割のほかに、広告アカウントにアクセスできる経路があります。棚卸しのときに一緒に確かめます。
経路 | 公式資料の記載 | 確かめること(当社の提案) |
|---|---|---|
Ads APIのキー | Ads Managerの「Settings」→「General」→「API Keys」の「Create New Key」で作る(計測パートナーのヘルプ)。キーは1つの広告アカウントに限られる(開発者向け)。サーバーで安全に保管する | 誰が・何のツールのために作ったか。代理店や計測パートナーに渡したキーの一覧 |
Conversions APIのキー | 成果のイベントを送るための別のキー。サーバーに保管し、ブラウザのコードに出さない(開発者向け) | どのサーバーに置いているか。代理店のサーバーにないか |
外部アプリの接続(HubSpotなど) | ChatGPT BusinessとEnterpriseの組織では、グローバル管理者が管理コンソールの「External access」でアプリの広告へのアクセスを承認する。初期状態はオフ(2026年9月24日のリリースノートは管理者向けのプレビュー期間中のオフ、HubSpotのヘルプはグローバル管理者が有効にするまでオフと記載)。組織の承認と、利用者自身の認可は別の手順 | どのアプリが、誰の権限で接続しているか |
プラグイン(ChatGPT・Codex) | 接続したAds Managerの利用者がアクセスできるアカウントと、その役割で許された操作だけを扱う | 誰が接続しているか。役割は適切か |
計測パートナーのヘルプには、APIキーを作る前に管理者のアクセスがあることを確かめるよう書かれた手順があります。どの役割がAPIキーを作れるか、APIキーを無効にする手順は、10月29日時点で取得した資料に書かれていません。キーを渡した相手との契約が終わるときに無効にできるかを、運用を始める前にAds Managerの画面で確かめておきます(当社の提案)。
広告アカウントの管理者やHubSpotの管理者であっても、組織のグローバル管理者になるわけではありません(管理コンソールのヘルプ)。HubSpotとの接続で広告アカウントが「Restricted」と表示される場合は、広告アカウントを持つ組織のグローバル管理者に承認を確かめてもらい、承認済みでも残るならアカウントの管理者に連絡します。HubSpotの接続の手順はHubSpot連携の記事、APIでの運用は一括入稿とAPIの記事、Conversions APIのキーの扱いはConversions APIの記事で扱っています。
権限の棚卸し(当社の提案)
ヘルプは、1つの経路を外しても別の経路のアクセスが残り得ると書いています。担当の交代や契約の終了のときだけでなく、定期的に一覧を見直すことを勧めます。例えば四半期に1回、次の表を更新します。
項目 | 記録すること |
|---|---|
利用者 | 氏名、所属(自社・代理店・計測パートナー)、メールアドレス、役割、付けた日、理由 |
経路 | 直接の役割か、グループ経由か(グループ名) |
管理者 | 広告主の社員の管理者が2人以上いるか |
APIキー | 作った人、渡した相手、使っているツール、作った日 |
外部アプリ | 接続しているアプリ、接続した人、組織の承認の有無 |
見直し | 確かめた日、確かめた人、外した権限 |
管理者を2人以上と勧めるのは、管理者が1人だけだと、その人が入れなくなったときに、利用者の招待や役割の変更ができる人がいなくなるためです。アクセスできる人が誰もいなければ、自社で配信を止める操作もできず、サポートに頼むことになります(後述の「配信中にアクセスを失ったとき」)。
ヘルプの概要(Ads Manager Beta Overview)は、アカウントの設定で扱えるものとして、メンバー、権限、APIキー、請求、変更の記録(change logs)を挙げています。誰がいつ何を変えたかの確認に使えるかは、画面で確かめてください。組織の管理コンソールには、利用できる場合、グローバル管理者が組織全体の管理の操作を見られる監査ログもあります。
担当交代・契約終了のときに外す手順
ヘルプの手順(管理コンソールでの操作)は次のとおりです。Ads Managerの画面だけで管理している場合の外し方は、前述のとおりヘルプに書かれていません。
- 外す人が唯一の管理者なら、先に別の管理者を付ける(各アカウントに管理者が少なくとも1人必要)
- 広告アカウントを選び、「Users & groups」を開く
- その人の直接の役割と、アカウント用のグループへの所属を確かめる
- 直接の役割を外すか変え、関係するグループの所属を直す
- 同期したグループなら、IDプロバイダーで所属を直す
- 別の管理者が残っていること、その人に残ったアクセスが意図どおりかを確かめる
当社は、ユーザーの役割に加えて、次も同じ日に見直すことを勧めます。
- その人や代理店が作ったAPIキー、計測パートナーに渡したキー
- Conversions APIのキーを置いているサーバー(代理店のサーバーなら移す)
- 外部アプリの接続(接続した人が外れると、接続がどうなるかはヘルプに書かれていない)
- プラグインやほかのツールに保存された接続
- 代理店が作った顧客リストのファイルの保管場所(カスタムオーディエンスの記事)
- 変更の記録、広告の素材、レポートの書き出しの引き継ぎ
代理店との契約が終わる場合は、外す日を契約書と分担表に入れておきます。外した後も、広告アカウントと配信の履歴は広告主の側に残る設計にしておくと、引き継ぎが楽になります(当社の見解。分担の全体は自社運用と代理店支援の記事)。
配信中にアクセスを失ったとき
2026年10月29日時点のトラブル対応のヘルプには、10月7日時点になかった「配信中にアクセスを失ったとき」の項目が加わりました。要点は次のとおりです。
- 「Your saved ad account is no longer available」やアクセス権のエラーが出たら、サインインのメールアドレスと選んでいる広告アカウントが正しいか、そのメールアドレスで招待を受けたかを確かめる
- ほかの管理者が入れるなら、その人にアクセスを確かめてもらう。配信を止めたい場合も、アクセスできる権限のある人にキャンペーンを一時停止してもらう
- アクセスのエラーで、キャンペーンが止まったと考えない
- 誰も入れない場合は、すぐに ads-support@openai.com かヘルプセンターのサポートに連絡する。アクセスできないこと、キャンペーンが配信中かもしれないことを伝え、止めたいならキャンペーン名を挙げて一時停止の手助けをはっきり頼む
- サポートに連絡しただけでは、キャンペーンが止まったことにはならない
連絡に含めるのは、サインインのメールアドレス、広告アカウントの名前とID、対象のキャンペーンの名前かID、エラーの文面かスクリーンショット、日時とタイムゾーン、ほかの管理者が入れるか、最近のワークスペースやアカウントの変更です。パスワードやカードの情報は含めません。
Ads Managerに入れないときにヘルプが挙げる確認は、組織と広告アカウントの選択、仕事用のメールアドレスと広告のサインインの方針、正しい招待を受けたか、アカウントの役割と直接・グループの経路、ディレクトリやIDプロバイダーの最近の変更、最初の広告アカウントをグローバル管理者かAds adminが作る必要があるか、の6つです。
この記事で分からないこと
- 役割ごとの細かな操作範囲。 請求の設定、APIキーの作成、データソースの作成などを、メンバーや閲覧者ができるかは書かれていません
- Ads Managerの画面でユーザーを削除する手順。 管理コンソールでの手順と、プラグインが削除を扱えることだけが書かれています
- APIキーを無効にする手順と、作れる役割。
- 接続した人が外れたときの、外部アプリの接続の扱い。
- Ads Managerの変更の記録(change logs)に、権限の変更が残るか。
- 日本のアカウントで、管理コンソールの広告の機能(SSO・SCIM・External access)がどこまで使えるか。 国による違いは書かれていません
権限の管理のチェックリスト
- [ ] 広告アカウントは広告主の社員が作り、広告主の社員の管理者を2人以上置いた
- [ ] 招待は会社のメールアドレスで、担当者ごとに行った
- [ ] 代理店・社内の関係者の役割を、任せる範囲に合わせて最小限にした
- [ ] 組織がある場合、Ads adminとグローバル管理者が誰かを把握した
- [ ] SSOの方針を変える前に、Optionalで試し、管理者の復旧の手段を確かめた
- [ ] 直接の役割とグループ経由の役割の両方を一覧にした
- [ ] APIキー・Conversions APIのキー・外部アプリの接続を一覧にした
- [ ] 四半期ごとなど、棚卸しの時期と担当を決めた
- [ ] 契約終了の日に外す権限・キー・接続を、契約書と分担表に書いた
- [ ] アクセスを失ったときの連絡先と、配信を止める人を決めた
よくある質問
Q. 代理店に管理者(Admin)の役割を渡しても大丈夫ですか。 公式ヘルプは役割の概要を示すだけで、渡してよいかの基準はありません。当社は、代理店には原則としてメンバーを付け、利用者の招待やアカウントの設定まで任せる場合に限って管理者を付けることを勧めます。その場合も、広告主の社員の管理者を2人以上残します。管理者は利用者のアクセスも管理できるため、代理店だけが管理者の状態にしないためです。
Q. 社内でSSOを入れた、またはChatGPT Enterpriseの管理者です。自動でAds Managerを使えますか。 自動では使えません。ヘルプは、組織への参加、SSOの利用、同期されたディレクトリへの登録、ChatGPTのワークスペースやAPI Platformの組織での役割は、どれも広告のアクセスにならないと書いています。広告アカウントごとに役割を付ける必要があります。ほかの製品のSSOを有効にしても、広告のSSOは自動では有効になりません。
Q. 代理店が広告主の代わりに広告アカウントを作ってもよいですか。 10月29日時点のヘルプに、代理店による作成を認める・禁じる記載は見当たりません。ヘルプは、複数の広告主を扱う場合は広告主ごとに別のアカウントを作るよう案内しています。一方で、登記名(Legal Name)は請求と事業者の確認に使われ、セルフサービスを使えるかは広告を出して請求を受ける法人の所在国で決まり、国・通貨・タイムゾーンは作成後に変えられません(アカウント設定と提供国のヘルプ)。当社はこのため、広告主の社員がアカウントを作り、代理店を招待する形を勧めます。分担の全体は自社運用と代理店支援の記事で扱っています。
Q. 担当者のメールアドレスが変わります。権限を付け直す必要がありますか。 SCIMで同期している利用者なら、2026年10月29日時点のヘルプでは、現在と新しいアドレスの両方のドメインが組織で検証済みであれば、IDプロバイダーで既存の利用者を更新し、主なメールアドレスを変えられます。変更でサインアウトされるため、新しいアドレスでサインインし直します。新しいアドレスが別のOpenAIアカウントのものである場合などは、サポートに連絡するよう書かれています。SCIMを使っていない場合の扱いは書かれていないため、新しいアドレスで招待し直す前に、サポートに確かめることを勧めます(当社の提案)。
Q. 代理店を閲覧者(Viewer)にしておけば、配信を変えられることはありませんか。 ヘルプの説明では、閲覧者には書き込みと管理の権限がありません。プラグインも、接続した利用者の役割で許された操作だけを扱います。ただし、Ads APIのキーは広告アカウント単位で発行されるため(開発者向け)、キーを渡していれば、利用者の役割とは別の経路で操作され得ると当社は考えます。閲覧者にするときは、渡したAPIキーがないかも一緒に確かめます(当社の提案)。
まとめ
- 権限は広告アカウントごとに、管理者・メンバー・閲覧者で付ける。Ads Managerでは管理者が「Settings」→「Users」→「Invite」から招待する
- ChatGPTのワークスペースの役割、組織への参加、SSO、同期されたディレクトリだけでは広告アカウントに入れない
- 組織がある場合は、管理コンソールで役割・Ads admin・SSO・SCIMを扱う。SSOはOptionalで試してから変える
- 外すときは、直接の役割とグループの両方を確かめ、管理者を1人以上残す。当社は広告主の社員の管理者を2人以上と勧める
- APIキー・Conversions APIのキー・外部アプリの接続も、権限として棚卸しする
- アクセスを失っても配信が止まったとは限らない。止める人と連絡先を先に決める
代理店や社内の関係者にどの役割を渡すかを整理したい場合は、現在の利用者と役割の一覧、任せたい作業の範囲をお手元に用意のうえ20分の無料相談をご利用ください。
出典
- Managing identity and access for Ads Manager(役割と範囲、サインインと役割の両方が必要、ワークスペースの役割は権限にならない、いちばん高い役割、SSOの方針、管理コンソールでの付け方、Ads Adminの付け方、Ads-only tenant、SCIMとメールアドレスの変更、外し方、アクセスの問題の確認)
- Ads Manager Account Setup(招待の手順と役割の説明、1人が作って招待する流れ、10アカウントの作成の上限、広告主ごとのアカウント、登記名の用途、作成後に変えられない国・通貨・タイムゾーン)
- Ads Manager Availability(セルフサービスは広告を出して請求を受ける法人の所在国で決まる)
- Troubleshooting Common Issues(Usersのタブでの役割の変更、メンバーと管理者、配信中にアクセスを失ったとき、Ads Adminの付与)
- Managing your tenant in Admin Console(組織の役割と範囲、グローバル管理者・Ads adminは既存の広告アカウントに自動で入れない、External access、広告アカウントの管理者はグローバル管理者ではない、監査ログ)
- Ads Manager Beta Overview(設定にあるメンバー・権限・APIキー・変更の記録)
- Set up Measurement Partner Integrations(Settings → General → API Keys、管理者のアクセスの確認)
- Setting up ChatGPT Ads in HubSpot(組織の承認と利用者の認可、Restricted)
- Use the ChatGPT Ads Manager plugin(ユーザーの招待・役割の変更・削除、役割で操作が決まる)
- ChatGPT Business release notes(2026年9月24日のExternal access)
- Authentication(開発者向け)(APIキーは1つの広告アカウントに限られる)
- Conversion Tracking(開発者向け)(Conversions APIのキーは別、サーバーに保管)
- API Partner Setup(開発者向け)(Conversions APIのキーをブラウザのコードに出さない)
いずれも2026年10月29日に本文を確認しています。2026年10月7日時点との比較は、当社が同日に保存した本文との比較です。
変更履歴
日付 | 内容 |
|---|---|
2026年10月29日 | 初版。OpenAIのヘルプセンター10本と開発者向けドキュメント3本の本文を確認 |
次回確認予定:2026年11月上旬。 役割ごとの操作範囲、APIキーの無効化、Ads Managerでのユーザーの削除の手順、External access の提供範囲を確認します。