CHATGPT ADS GUIDE 30 / 一括入稿・API

2026年9月最新版

ChatGPT広告の一括入稿とAPI|使い分けと、重複・上書きを防ぐ手順

ChatGPT広告は管理画面のほか、CSVの一括入稿・一括編集やAdvertiser APIでも作成・編集できます(ChatGPTからの操作は順次提供中)。

本記事は、OpenAIのヘルプセンター・開発者向けドキュメント・公式発表に基づいています。当社はAdvertiser APIとChatGPTからの操作の動作を確認しておらず、コードの例も載せていません。Ads Managerはベータ版で、仕様は変わる可能性があります。実行前に最新の公式ドキュメントを確認してください。

この記事の要点

  1. 主な操作方法は4つあり、変更の量と頻度で選びます。 少数なら管理画面、多数や複数のキャンペーンにまたがる変更はCSVの一括入稿・一括編集、作成やレポート取得を自社の仕組みで繰り返すならAdvertiser APIです。ChatGPTから会話で操作する方法は、2026年9月16日に順次提供を始めたと発表された段階です。
  2. 一括編集とAPIで起きやすい事故は「重複」と「上書き」です。 一括編集はできるだけ毎回、最新の書き出し(Export for edit)から始め、処理後は行ごとの結果を照合してから、必要な行だけ送り直します。コンテキストヒントは追加ではなく置き換えになるため、残したいものも含めて全件を書きます。
  3. APIでは停止状態で作り、確かめてから有効にします。 APIキーは広告アカウントごとに発行し、サーバー側で保管します。予算と入札は「micros」という単位で指定し、レポートの金額は通常の通貨単位で返ります。自動で取得したレポートの直近の数字は、確定値として扱いません。

読んでほしい人:キャンペーンや広告の本数が増え、管理画面での1本ずつの作成・修正に手間がかかっている運用担当者。社内のシステムや代理店のツールからChatGPT広告を扱うことを検討している担当者。
この記事で扱わないこと:初めての開設と入稿の手順は始め方の記事、PixelとConversions APIによる計測は効果測定の記事、ShopifyとHubSpotからの操作はそれぞれShopifyの記事とHubSpotの記事で扱います。

主な4つの操作方法と向いている場面

以下、広告の管理画面(Ads Manager)を「管理画面」と呼びます。

方法

できること(公式の記載)

向いている場面

注意点

管理画面での作成・直接編集

画面の案内に沿って1本ずつ作成。予算・広告文・画像の更新、停止、広告グループ・広告の追加

作る数が少ない、数件の修正、急いで止めたい

件数が増えると手間と入力ミスが増える

CSVの一括入稿・一括編集

テンプレートでまとめて作成。書き出したファイルを編集・再アップロードしてまとめて更新

多数の作成。コンテキストヒント・広告文・LPの大規模な変更

商品フィードのキャンペーンは現時点では作れない。重複と上書きに注意

Advertiser API

キャンペーン・広告・商品フィード・計測の設定・レポートを自社の仕組みから扱う

作成・更新・レポート取得を繰り返す。社内システムと連携する

開発の担当者とキーの管理が必要

ChatGPTからの操作

会話でキャンペーンを作成・更新・分析する(9月16日に順次提供を始めたと発表)。ヘルプでは、対象の事業者がアカウント開設も始められると説明

成果の読み取り、キャンペーン案の下書き

使える操作は環境で異なる。日本での提供状況は未確認

ChatGPTからの操作は、発表では「Ads Managerプラグイン」、ヘルプセンターでは「ChatGPT Ads Manager」と呼ばれています。本記事では同じ機能として扱います(当社の解釈)。

当社は、APIは「作成・更新が頻繁で、社内の台帳やシステムと数字をつなぎたい」「開発を担当できる人がいる」の両方がそろうときに選ぶものと考えています。管理画面のCSVの書き出し(累積・日別)で報告が足りるなら、レポートのためだけに導入しなくてもよいと考えます。

CSVの一括入稿・一括編集の手順

図1:一括編集で重複と上書きを防ぐ5つの手順。OpenAIのヘルプセンターと開発者向けドキュメントをもとに当社作成。
図1:一括編集で重複と上書きを防ぐ5つの手順。OpenAIのヘルプセンターと開発者向けドキュメントをもとに当社作成。

図1は、公式ヘルプの一括編集の3つの手順に、処理後の照合と送り直し(トラブル対応のヘルプの記載)を加えたものです。

新しくまとめて作る(一括入稿)

公式ヘルプが示す流れは次のとおりです。始める前に、広告主の名前とアイコンを設定しておきます。

  1. 管理画面の「Create」から、入稿用のテンプレート(ad schema template)を入手する
  2. Campaigns・Ad Groups・Adsの各タブに、作るものを1行ずつ入力する。キャンペーン名と広告グループ名は、タブの間で完全に一致させる
  3. 下の「アップロード前のチェック」で確認する
  4. 「Create」から、入力したテンプレートをアップロードする
  5. エラーが出たらテンプレートを直し、行ごとの結果と作成済みの広告を照合してから、必要な行だけアップロードし直す

広告グループのタブには、コンテキストヒントのほかに入札の上限(表示課金ならCPM、クリック課金ならCPC)も入力します。

既存の設定をまとめて直す(最新の書き出しから)

  1. 更新したいキャンペーン・広告グループ・広告を選び、「Export for edit」で書き出す
  2. 書き出したファイルを直接編集する
  3. 「Create」→「Bulk upload」を開き、対象の種類(Campaign・Ad Group・Ad)を指定してアップロードする

既存のキャンペーンに広告グループや広告を足す場合は、新しい行に親のID(キャンペーンIDや広告グループID)を入れ、自分のIDは空欄にします。既存のものを更新する行は、そのIDを残します。

公式ヘルプは、書き出したファイルには現在のIDと値が入っているため、編集の前にできるだけ毎回書き出し直すよう勧めています。ほかの人も同じアカウントを編集している場合は特に重要です。

起きやすい失敗と防ぎ方

起きやすいこと

原因

防ぎ方

同じ広告が2本できる

成功した行を、広告のID(ad_id)が空欄のまま送り直した

送り直す前に、行ごとの結果と作成済みの広告を照合する

ほかの人の変更が消える

以前に書き出したファイルを使った

編集のたびに新しく書き出す

コンテキストヒントが減る

アップロードした一覧で置き換わる(追加ではない)

残したいヒントも含め、全件をJSON形式の一覧で書く

広告が別の広告グループにできる

親のID(ad_group_id)の誤り

アップロードの前に、親のIDが意図した行き先か確かめる

一部の行だけ失敗している

完了の表示を、全行の成功と受け取った

行ごとの結果を読み、失敗した行だけ直して送る

キャンペーンの目的と予算の種類は、作成後に変えることを想定した項目ではありません。公式ヘルプは、間違えていた場合は正しい設定で新しいキャンペーンを作るよう案内しています。

アップロード前のチェック(公式チェックリストから抜粋)

対象

確認すること

ファイルの形

タブ名(campaigns・ad groups・ads)と列の見出しを変えていない。セルを結合していない。列名の行を残している(その上に注記の行を足すのは可)

名前

キャンペーン名・広告グループ名が重複せず、タブの間で完全に一致している

キャンペーン

目的は「Views」か「Clicks」。日付はYYYY-MM-DD形式。予算を入力している。配信国はJSON形式

広告グループ

正しいキャンペーンに紐づいている。コンテキストヒントはJSON形式(例:["hint1", "hint2"])

広告

タイトルは16〜24文字を推奨(最大50文字)、説明文は32〜48文字を推奨(最大100文字)。LPのURLが開ける

画像

URLが公開されていて、ブラウザで画像そのものが開く。Googleドライブ、AWS(S3・CloudFront)、自社ドメインやCDNなどに置く。PNGかJPGの正方形で、最大1,200×1,200ピクセル

件数

キャンペーン・広告グループ・広告は、それぞれ5,000件まで(1つの広告アカウントに置ける上限も同じ)

画像のURLがサインインを求める、プレビューのページへ転送される、クローラーを遮断している場合は、アップロード時の確認や審査で失敗することがあります。LPも、OpenAIの広告用クローラー(OAI-AdsBot)が読めることが条件です(審査の記事)。大量のアップロードでサイト側のアクセス制限やボット対策に止められる場合に備え、公式ヘルプは小さな単位に分けて時間をかけてアップロードすることも選択肢に挙げています。

Advertiser APIで押さえること

キャンペーン→広告グループ→広告という構造は、APIでも管理画面や一括入稿と同じです。公式の説明では、予算・目的・配信対象を変えたいならキャンペーンを、入札・コンテキストヒント・商品を変えたいなら広告グループを分けます(分け方はコンテキストヒントの記事)。

キーと権限

  • APIキーは管理画面の設定画面で発行し、サーバー側で安全に保管します。1つのキーは1つの広告アカウントに紐づきます。代理店などのAPIパートナーは、クライアントの広告アカウントのキーを使います(代理店の選び方の記事)
  • 作成の前に、キーが意図した広告アカウントのものか(名前・通貨・タイムゾーン・審査の状態)を確かめます
  • 管理画面を使う人の役割(管理者・メンバー・閲覧者)は、広告アカウントごとに付与します。ChatGPTのワークスペースやAPI Platformの組織での役割は、広告の権限になりません(自社運用と代理店の分担の記事)

停止状態で作り、確かめてから有効にする

APIの概要ページの手順例は、キャンペーン・広告グループ・広告を停止状態(paused)で作成し、プレビューと状態を確かめてから、広告・広告グループ・キャンペーンをそれぞれ有効にする流れです。

  • 広告を作成した時点で、内容は審査に提出されます。プレビューで分かるのは見た目だけで、配信できるかの確認にはなりません
  • 広告の内容を更新すると、審査がやり直されます
  • 「状態(有効・停止)」と「審査の結果」は別の項目です。有効でも審査中のことがあり、承認済みでも親のキャンペーンが停止していれば配信されません
  • 配信を妨げている理由は「serving issues」で確認できます。ただし、理由が表示されないからといって、広告が表示されるとは限りません

配信が始まらないときの確認の順番は、配信されないときの記事でも扱っています。

開発担当者と事前に確認すること

細かな仕様は開発者向けドキュメントで確認してもらい、運用側では次の点を決めておきます。

項目

公式の記載

運用側で決めること(当社の提案)

送り直しによる重複

作成のリクエストに重複を防ぐキー(Idempotency-Key)を付けられる。通信が途切れて送り直すときは、同じキー・同じ内容で送る

通信が途切れたときの送り直し方

URLのパラメーター

UTMなどをキャンペーン・広告グループ・広告の単位で設定できる。重なったら、遷移先URLに書かれた値、次に下の階層の値が優先

UTMの付け方(効果測定の記事)

一覧で置き換わる項目

コンテキストヒント・配信対象・成果イベントの一覧は、送った一覧で置き換わる

更新前に現在の値を取得し、残したい値も含めて送る

APIの一括処理(bulk mutation job)

1回に操作1,000件まで。反映せずに検証だけ行える。一部が失敗しても、成功した操作は取り消されない

本番の前に検証だけを実行するか。失敗した操作の直し方

呼び出し回数の上限

機能ごとに1分600回、全体で1分1,200回(広告アカウントとIPアドレスの両方に適用)

上限にかかったら、返される案内に従って時間をおいて再試行する

金額の単位を取り違えない

APIでは、予算と入札をmicros(通貨の100万分の1の単位)で指定します。公式の例では、1日50ドルの予算を「50,000,000」と書きます。一方、レポートの消化額・CPC・CPMは通常の通貨単位(12.50ドルなら12.50)、CTRは比率(0.04なら4%)で返ります。桁を1つ誤ると予算が10倍になるため、送る前に換算を確かめます。

レポートを自動で取得するときの注意

APIのレポート(Insights)では、広告アカウントから広告までの単位で、1時間・1日・1か月・期間全体の区切りで、表示回数・クリック・消化額から成果・CPA・ROASまでを取得できます。国・端末などの内訳は1回に1つまでです。自動取得の設計で気をつけたいのは、次の4点です。

  1. 直近の数字は確定値ではありません。 管理画面のヘルプでは、表示回数・クリック・CTRは約15分ごとに更新、消化額は約7〜8時間遅れ、成果は24〜48時間かかることがあるとしています(目安)。APIのドキュメントも、成果は少なくとも1日待ち、直近の日付は取り直すよう勧めています。当社は、毎日取得する場合も直近の数日分を取り直して上書きする設計を勧めます
  2. 値がない(null)ことは0ではありません。 公式は、nullは取得・計算できないという意味だと説明しています。0として集計しないようにします
  3. 管理画面のCSVとは、成果の数え方が2点違います。 APIの成果(conversions)にはビュースルー(広告の表示から1日以内の成果)が含まれませんが、管理画面の合計はビュースルーの期間を1日にしていれば含みます。また、APIの日別の成果は成果が起きた日、管理画面は初期設定では広告のクリックや表示の日で数えます。照合するときは、この2点をそろえます
  4. 日付とタイムゾーン、取得できる期間を決めておきます。 日付の区切りは、指定しなければ広告アカウントのタイムゾーンです(開設後は変えられません)。取得できるのは、1時間単位と商品のレポートで約30日、それ以外で直近365日です。長く比べたい数字は自社の台帳にも保存します

ChatGPTから操作するときの注意

OpenAIは2026年9月16日、ChatGPTの中で自然な言葉の指示によってキャンペーンを作成・更新・分析できる「Ads Managerプラグイン」の順次提供を始めたと発表しました。サイトや企画の概要からキャンペーンを作る、成果を理解する、次の打ち手の提案を受ける、といった使い方が紹介されています。ヘルプセンターは、使える操作とワークスペースでのアクセスは異なる場合があるとしています(提供段階の読み方は表示形式と最新動向の記事)。押さえておきたい点は次の3つです。

  • ChatGPTからの開設は、事業者の広告主が対象です。 個人の広告主や、代理店がクライアントに代わって作ることには対応していません。代理店は、クライアントが作った後に招待を受けられます
  • 国・通貨・タイムゾーンは後から変えられません。 確定の前に、広告主名・サイト・国・通貨・タイムゾーン・ロゴを確かめます
  • 請求・支払い・税・本人確認などは管理画面で済ませます。 必要な設定と審査が終わるまで、配信されない場合があります

当社は、会話で作った案や変更も、配信の前に管理画面で予算・配信地域・遷移先・状態を確かめ、判断の根拠にする数字は管理画面のCSVなどで確かめることを勧めます。

この記事で分からないこと

  • 日本の広告アカウントで、ChatGPTからの操作がどこまで使えるか。 発表とヘルプの記載は確認しましたが、提供状況、使えるChatGPTのプラン、操作の範囲は確認していません
  • 一括入稿で、成果最適化のキャンペーンを作れるか。 公式チェックリストでは、目的は「Views」か「Clicks」と書かれています
  • APIの一括処理の詳しい入力形式。 本記事は開発者向けドキュメント7ページを確認しましたが、一括処理の詳しいガイド(Bulk API guide)は確認していません
  • 実際の動作。 当社はAPIとChatGPTからの操作の動作を確認しておらず、エラーの出方や処理にかかる時間は分かりません

運用ルールのひな型(当社の提案)

一括編集やAPIを使い始める前に、次を決めておきます。

  • [ ] 操作する人ごとに、広告アカウントの役割(管理者・メンバー・閲覧者)を決めた
  • [ ] APIキーを発行した広告アカウント、保管場所、担当者を記録した
  • [ ] 一括編集は毎回「Export for edit」から始め、アップロードしたファイルと行ごとの結果を保存することにした
  • [ ] 送り直すときは、成功した行を除き、作成済みの広告と照合してから送ることにした
  • [ ] APIでは停止状態で作成し、プレビューと審査・配信の状態を確かめてから有効にすることにした
  • [ ] 予算・入札のmicrosの換算を送る前に2人で確かめ、レポートの直近の数日分は取り直すことにした
  • [ ] 変更の記録(誰が・いつ・何を・なぜ)を残し、管理画面の設定画面にある変更履歴と合わせて確認することにした

よくある質問

Q. 一括入稿で商品フィードの広告も作れますか。 いいえ。公式ヘルプによると、CSVの一括入稿は現時点では商品フィードのキャンペーンの作成に対応していません。管理画面でフィードをアップロードして作る専用の手順があるほか、APIでも扱えます(Shopifyからの流れはShopifyの記事)。

Q. APIを使うのに申請は必要ですか。 公式の概要で必要とされているのは、広告アカウントとAPIキーの2つです(キーは管理画面の設定画面で発行)。ただし、パートナー向けの手順には、成果最適化のキャンペーンなど一部の機能はアカウントで有効になっていないとエラーになり、OpenAIの担当者への連絡が必要と書かれています。

Q. 1つのAPIキーで、複数の広告アカウントを操作できますか。 できません。公式ドキュメントによると、キーは1つの広告アカウントに紐づきます。アカウントごとのキーを、取り違えないように管理します。

Q. 管理画面のCSVとAPIのレポートで、成果の数が合いません。 集計の条件が2点違うためです。ビュースルーの成果を含めるか(APIは含めない)と、日別の成果を何の日付で数えるか(APIは成果が起きた日、管理画面は初期設定で広告のクリックや表示の日)をそろえてから照合します。

Q. ChatGPTから広告を操作する機能は、日本でも使えますか。 公開情報からは確認できていません。9月16日の発表は順次提供の開始で、ヘルプセンターも、使える操作とアクセスは異なる場合があるとしています。使う場合も、配信の前に管理画面で内容を確かめます。

まとめ

  • 主な操作方法は4つ。少数なら管理画面、多数なら一括入稿・一括編集、作成やレポート取得を繰り返すならAPI。ChatGPTからの操作は順次提供の段階
  • 一括編集は最新の書き出しから始め、行ごとの結果を照合してから必要な行だけ送り直す。コンテキストヒントは全件を書く
  • APIは広告アカウントごとのキーで扱い、停止状態で作成し、確かめてから有効にする。予算・入札はmicros、レポートの金額は通常の通貨単位
  • 自動取得したレポートの直近の数字は確定値として扱わず、取り直して上書きする。管理画面のCSVとは成果の数え方が違う

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出典

いずれも2026年9月25日に本文を確認しています。

変更履歴

日付

内容

2026年9月25日

初版。公式ヘルプ10本、開発者向けドキュメント7ページ、公式発表を本文確認

次回確認予定:2026年9月28日。 ChatGPTからの操作の提供状況と、Advertiser APIの変更履歴を確認します。

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