CHATGPT ADS GUIDE 14 / 審査・ポリシー

2026年9月最新版

ChatGPT広告の審査|出稿できない業種・LPの条件と否認時の対処

ChatGPT広告の審査は、事業者確認・業種・広告とLP・掲載面の4つを別々に見ます。日本の広告主が先に確認したい業種の表、広告文とLPの注意点、否認されたときの直し方と異議申し立ての順番を、公式ポリシーv1.6とヘルプをもとに整理します。

仕様はOpenAIの広告ポリシー(v1.6、2026年9月10日更新)とヘルプセンターの本文で確認しています。確認の順序と対応策は株式会社Ikigaiの見解です。審査の結果を保証するものではありません。

この記事の要点

  1. 審査は1回ではありません。 事業者の確認、業種の適格性、広告とLPの審査、掲載する会話の判定が別々に行われます。どれか1つを通っても、ほかが済んだことにはなりません。
  2. 日本の広告主は、業種の可否を最初に確認します。 金融・医療・法務は米国外では原則として不可、または一部の承認済み広告主に限られます。OpenAIは一部カテゴリで承認の申請自体を受け付けていないと明記しています。
  3. 広告文が問題なくても、LPで否認されることがあります。 LPの内容が広告と一致していること、OpenAIの審査用クローラー(OAI-AdsBot)がページを読めることが前提です。否認されたら、理由の確認→該当素材の修正→再提出または異議申し立て、の順で進めます。

読んでほしい人:これからChatGPT広告に出稿する広告担当者、否認の通知を受けて直し方を探している人。
この記事で扱わないこと:審査通過後に配信が止まる原因の切り分けは配信されないときの確認順、商材との相性の判断は自社に向くかの記事で扱います。

審査の全体像:4つの確認は別々に進む

OpenAIのポリシーは、審査の対象を「広告主」「広告素材とLP」「掲載面」の3段階と説明しています。このうち広告主の審査には、事業者の確認と、事業・商材の適格性の確認が含まれます。ヘルプセンターも「アカウントの確認、アカウントの承認、広告の審査、広告の配信は別々の確認で、1つが完了しても他が完了したことにはならない」と明記しています。以下では、広告主の審査を2つに分けた4段階で整理します(段階の分け方は当社の整理です)。

図1:ChatGPT広告の審査で確認される4つの段階。OpenAIの広告ポリシーv1.6とヘルプセンターをもとに当社作成。
図1:ChatGPT広告の審査で確認される4つの段階。OpenAIの広告ポリシーv1.6とヘルプセンターをもとに当社作成。

段階

何を見るか

詰まったときの表示・対応

公式に書かれた目安

1. 事業者の確認

事業者の名称・所有・関係会社が正確か

「確認に失敗」なら、アカウント・広告・LPの事業者情報を実態に合わせる

確認中は最大7営業日。超えたらサポートへ

2. 業種の適格性

事業や商材がポリシー上出稿できるカテゴリか

否認メールに理由と次の手順。異議申し立て(Appeal)が最速

申請の審査は順番待ちで、急がせることはできない

3. 広告とLPの審査

タイトル、説明文、画像、LPがポリシーに合うか

管理画面で「Not serving」にカーソルを合わせると理由が出る

異議申し立てが7日を超えて保留ならサポートへ

4. 掲載面の判定

承認済みの広告を、掲載してよい会話にだけ出す

広告主側の操作はない

承認後も監視が続く

段階3までは広告主が準備で対応できます。段階4は、個人の健康・メンタルヘルス・政治などのセンシティブな会話に広告を出さない仕組みで、広告主が変えることはできません。

1. 業種:自社は出稿できるカテゴリか

ポリシー上、初期の中心は「家庭用品・消費財」「地域サービス」「旅行・エンターテインメント」「デジタル製品・教育」です。対象は今後広がる可能性があると書かれています。

一方、次のような領域は現在「不可」とされています(主なもの)。

  • 成人向けコンテンツ・サービス(出会い系アプリを含む)
  • 酒類(アルコール度数0.5%超)・たばこ・電子たばこ
  • ギャンブル(実際のお金を賭けるもの)
  • 政治広告、社会的に争いのある問題を扱う広告
  • 大麻・幻覚剤などの嗜好用薬物
  • 偽造品
  • 武器
  • 個別の求人・住宅の賃貸や売買の掲載(求人・物件のプラットフォームへのリンクは、特定の掲載に触れなければ可)
  • 根拠のない健康・ウェルネス効果をうたう商品(ダイエットピル、デトックスなど)

日本の広告主が特に確認したい規制領域

ヘルプセンターの「オンボーディングとポリシーのトラブル対応」には、規制領域の可否を「米国」と「それ以外の国」に分けた表があります。日本の広告主は「それ以外の国」の列を見ます。主なものを抜き出しました。

領域

米国以外で「可」

米国以外で「承認済み広告主のみ」

米国以外で「不可」

医療・健康

医療向けソフトウェア・インフラ

―

サプリメント、市販薬、遠隔診療、処方薬、オンライン薬局、消費者向けの医療機器・ウェアラブル・アプリ、低侵襲の美容施術、生理・妊娠・出産関連商品 など

金融

金融ソフトウェア

預金口座、クレジットカード、保険(医療保険を除く)、自動車ローン・リース、住宅ローン、投資・証券

個人ローン、後払い、決済・送金、ファイナンシャルプランニング、暗号資産、債務整理、給与前払い など

法務

―

―

法律サービス全般(米国は現地で資格のある事業者のみ可)

表の「承認済み広告主のみ」について、OpenAIは「現在は少数の広告主とだけ取り組んでおり、一部カテゴリでは承認の申請を受け付けていない」と書いています。日本の金融事業者が今から申し込んで出稿を始められる、という意味ではありません。

また、ポリシー本文とこの表では粒度が違う箇所があります。例えばポリシー本文は「医療効果をうたわない一般的な健康・ウェルネス商品(フィットネス機器、生理用品など)は許可され得る」としていますが、表では生理・妊娠・出産関連商品が米国以外で「不可」です。境界にある商材は、どちらか一方だけで判断せず、実際の審査結果とサポートへの確認で確かめてください。

広告主そのものが対象外になる場合

ポリシーは「主な事業が制限・禁止カテゴリに当たる広告主は、出稿資格がない場合がある」としています。例えば、主な事業が医療の事業者は、医療と関係のない商品を広告する場合でも、事業者単位で判断される可能性があります(当社の解釈)。免許や登録が必要な事業では、その資格を維持していることも求められます。

2. 広告文・画像:業種に関係なく守る基準

業種が「可」でも、次の基準に反する広告は否認されます。

基準

内容

日本の広告で起きやすい例(当社の想定)

誤解を招く表示の禁止

機能・価格・成果・提携関係・他社比較の根拠のない主張

根拠を示せない「No.1」「必ず〜できる」、実際より安く見える価格表示

不快な表現の禁止

下品・衝撃的な言葉や画像

商品名やキャンペーン名に過激な言葉を使う

差別・嫌がらせの禁止

属性を理由に人や集団をおとしめる表現

特定の属性を揶揄するコピー

インターフェースの模倣禁止

ChatGPTやOpenAIの画面・機能・話し方をまねて、製品の一部と誤解させる

広告画像にChatGPTの回答画面風のデザインを使う、「ChatGPTのおすすめ」と読める表現

最後の「模倣」は、ChatGPT広告ならではの注意点です。広告は回答と分けて表示され、スポンサー表示が付きます。広告の中で回答の続きに見せようとする表現は避けてください。

日本の法令(景品表示法、医薬品医療機器等法など)への適合は、OpenAIの審査とは別に広告主の責任です。ポリシーも、広告主は事業を行い広告を出す地域の法令に従うことを求めています。OpenAIの審査を通ったことは、国内法上問題がないことの確認にはなりません。

3. LP:広告と同じ内容で、審査用クローラーが読めること

広告とLPの内容を一致させる

ポリシーは「承認された広告から、禁止された内容を含むページへリンクしてはならない」とし、食品デリバリーの広告が酒類デリバリーのページへリンクする例を挙げています。LPは、広告に出した事業者と商品を正確に表している必要があります。

実務では次を確認します。

  • 広告で紹介した商品・サービスがLPの最初の画面で分かるか
  • LP内に、禁止カテゴリの商品へのリンクやバナーが目立つ形で置かれていないか
  • 広告主名・ロゴ・ドメインが、審査に出した事業者情報と一致しているか(ドメインが事業者情報と一致しないと、ドメインが承認されない場合があります)

審査用クローラーを通す

OpenAIは、LPが安全かを確認するためにクローラーでページを訪問します。審査に必須なのはOAI-AdsBotで、OAI-SearchBotの許可も推奨されています。ブロックの原因になりやすいのは次の3層です。

層

確認すること

robots.txt

OAI-AdsBot(推奨はOAI-SearchBotも)を明示的に許可しているか

WAF・CDN・ボット対策

ボット対策の設定で403を返していないか。Cloudflareでは OAI-AdsBot は検証済みボットとして扱われる

人の確認・アプリ側の仕組み

CAPTCHA、JavaScriptの確認画面、ログイン必須、地域制限でページが読めなくなっていないか

公式は、サポートに個別に通してもらう前提にせず、クローラーが自力で読める状態に直すよう求めています。アプリストアへのリンク、ログインが必要なページ、ファイルへの直接リンクもLPとしては適していません。クローラーの問題を直した後、状態が自動で更新されなければ広告を再提出します。

4. 否認されたときの直し方

否認の通知を受けたら、次の順で進めます。

  1. 理由を読む:管理画面の広告タブで状態が「Not serving」の広告にカーソルを合わせ、理由を確認する。メールが届いている場合はそちらも確認する
  2. 該当する素材を特定する:タイトル、説明文、画像、LPのどれが理由かを特定する。否認理由に当たる素材だけを直し、理由と関係のない素材は同時に変えない
  3. 修正して再提出する:広告を編集して再度審査に出す
  4. 誤りだと考える場合は異議申し立て:管理画面の異議申し立てまたは再審査の依頼を使う。公式はこれが「最も早い解決方法」としている
  5. サポートへ連絡する条件:異議申し立ての選択肢がない、または7日を超えて判断が出ない場合に、広告アカウントIDと問題の種類を添えて連絡する

避けたいのは、アカウントの作り直しや重複申請です。公式は、重複した申請やアカウントは審査を飛ばせず、混乱のもとになると明記しています。審査を急がせる手段も現在はありません。

5. 承認後も確認は続く

ポリシーによると、承認後もユーザーからの報告、自動の指標、品質評価で広告と広告主の活動を監視します。問題が見つかれば、配信の制限、追加の審査、広告の削除、広告主単位の措置があり得ます。

承認後にLPの内容を大きく変える場合や、キャンペーン中に扱う商品を増やす場合は、広告とLPの一致をもう一度確認してください。

この記事で分からないこと

  • 自社の商材が通るかどうか。 最終的には実際の審査結果で決まります。境界にある商材は、ポリシー本文と表の両方を確認したうえで、審査とサポートで確かめる必要があります
  • 広告審査にかかる日数。 事業者確認の「最大7営業日」以外に、広告審査の所要時間の公式な目安は、今回確認した範囲では見当たりませんでした。ドイツの広告支援会社Tは、自社の広告で審査から配信開始まで48時間余りかかったと報告していますが、1社の例です(出典を確認)
  • 否認理由の細かさ。 理由の表示がポリシーのどの項目に当たるかを、自分で照合する作業が残ることがあります

入稿前チェックリスト

  • [ ] 自社の事業と商材が、ポリシーの「可」のカテゴリに入るか。規制領域は「米国以外」の列で確認した
  • [ ] 主な事業が制限・禁止カテゴリに当たらないか
  • [ ] 広告文に根拠のない最上級表現・効果の断定・価格の誤認がないか
  • [ ] 画像や文面がChatGPTの画面や回答に見えないか
  • [ ] LPの最初の画面で、広告と同じ商品・サービスが分かるか
  • [ ] LPに禁止カテゴリへの目立つ導線がないか
  • [ ] 広告主名・ロゴ・ドメインが事業者情報と一致しているか
  • [ ] robots.txt・WAF/CDN・CAPTCHAがOAI-AdsBotを止めていないか
  • [ ] ログイン不要で、ブラウザから直接開けるページか
  • [ ] 国内法(景品表示法、医薬品医療機器等法など)の確認を社内で済ませたか

否認記録のテンプレート

日時

広告名

否認の表示(原文)

該当素材

修正内容

再提出/異議申し立て

結果

否認理由に当たる素材だけを直し、関係のない素材を同時に変えないと、次の結果から原因を読み取りやすくなります。

よくある質問

Q. 審査にはどれくらい時間がかかりますか。 事業者確認は最大7営業日と案内されています。広告審査の所要時間の公式な目安は、今回確認した範囲では見当たりませんでした。審査を急がせることはできないと公式に書かれているため、配信開始日から逆算して早めに入稿してください。

Q. サプリメントや健康食品は出せますか。 公式の規制領域の表では、サプリメントは米国以外で「不可」です。医療効果をうたわない一般的な食品や栄養商品の扱いはポリシー本文と表で粒度が異なるため、商品ごとに審査結果で確認する必要があります。

Q. 否認されたので、別のアカウントを作って出し直してもよいですか。 勧めません。公式は、重複したアカウントや申請では審査を回避できず、正しいアカウントが分からなくなると明記しています。既存のアカウントで修正・異議申し立てを行ってください。

Q. 日本の金融サービスは出稿できますか。 現時点では、原則として出稿できません。ポリシー本文は、米国外の金融サービス広告を原則として禁止しています。規制領域の表では一部の金融カテゴリが米国以外でも「承認済み広告主のみ」とされていますが、一部カテゴリは承認の申請を受け付けていません。家計簿アプリなど金融商品を販売しないソフトウェアは「可」です。

Q. 審査を通った後にLPを変えてもよいですか。 変更はできますが、広告と同じ商品・内容を示し続ける必要があります。LPの変更で自動的に再審査されるかどうかは、公式の記述として確認できませんでした。承認後も監視は続き、違反が見つかれば配信の制限や削除があり得ます。変更後も広告とLPが同じ商品・内容を示しているかを確認してください。

まとめ

  • 審査は、事業者の確認・業種・広告とLP・掲載面の4つが別々に進む
  • 日本の広告主は、規制領域を「米国以外」の列で確認する。金融・医療・法務は原則不可か、承認の申請を受け付けていないカテゴリがある
  • 広告文はポリシーの基準に加え、国内法の確認も広告主の責任
  • LPは広告と内容を一致させ、OAI-AdsBotが読めるようにする
  • 否認されたら、理由を読み、理由に当たる素材だけを直し、再提出か異議申し立て。アカウントの作り直しはしない

自社の商材が審査の対象になりそうか、入稿前に確認したい場合は、商材のURLと想定している広告文をお手元に用意のうえ20分の無料相談をご利用ください。審査の結果を保証するものではありませんが、公式ポリシーと照合して確認点を整理します。

出典

いずれも2026年9月25日に本文を確認しています。

変更履歴

日付

内容

2026年9月25日

初版。広告ポリシーv1.6、ヘルプセンター5本を本文確認

次回確認予定:2026年9月28日。 公式仕様の定点確認に合わせて、ポリシーの版と規制領域の表を見直します。

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