この記事の要点
- CPC・CTRに決まった相場はありません。 公式は、広告主・業種・キャンペーンの種類をまたいだベンチマークはまだないとしています。よく引用される「1クリック3〜5ドル」は、目的がクリックのキャンペーンで上限入札を始めるときに公式が勧めている額で、相場ではありません。
- 公開値は条件で数倍変わります。 国内の公開値のうち期間全体の値が分かる4件では、CPC79〜435円、CTR0.37〜1.45%でした。同じ会社でも、国・入札・広告・時期で数倍の差が出ています。当社は平均を出さず、条件つきで読むことを勧めます。
- 判断には、自社の検索・SNS広告と同じ定義の数字を使います。 見積もりでは公開値の高い側(国内なら約435円)を置き、最初の1〜2週間の自社の実績で置き換えます。CPCの安さだけでなく、成果まで比べます。
読んでほしい人:ChatGPT広告の予算を見積もる広告担当者。社内で「CPCはいくらくらい?」と聞かれた人。
この記事で扱わないこと:成果(ROAS・CPA)の数字の読み方は効果の読み方の記事、予算の組み方は費用の記事、入札方式の選び方は入札戦略の記事で扱います。
公式の立場:ベンチマークはなく、推奨は入札の初期値だけ
OpenAIのFAQは、「良い成果とはどのくらいか」という問いに、初期の媒体のため、広告主・業種・キャンペーンの種類をまたいだベンチマークはまだないと答えています。成果は、キャンペーンの目的・クリエイティブ・LPの体験・利用者との関連性・設定全体などに左右されるとしています。
CPCの水準に関わる公式の記載は、次のとおりです。数字は入札の初期値の推奨だけで、相場ではありません。
公式の記載 | 意味(当社の解釈) |
|---|---|
目的がクリックのキャンペーンの上限入札は、1クリック3〜5ドルから始めることを勧める(基本ガイド) | 入札の初期値の推奨。実際に払うCPCではない |
広告は、関連性で重みづけした第二価格オークションで選ぶ(同) | 払う額は上限そのものではなく、競合と関連性で決まる |
入札の推奨は見積もりで、低い入札の警告は実際のオークションの結果を使うため、食い違うことがある。入札を上げても配信は保証されない(トラブル対応のヘルプ) | 管理画面の表示も目安の一つ |
成果最適化のBid Capに、推奨額は今のところない(成果最適化のヘルプ) | 成果1件あたりの目安も示されていない |
日本円の推奨入札額は、ヘルプには書かれていません。国内の公開事例では、管理画面の入札の強さの表示で上限450〜500円前後が目安のように示されたという報告があります。一方で、上限100円以下でも配信されたという報告もあります(いずれも2026年6〜7月)。
国内の公開値(日本円)
確認できた国内の公開値です。日本の事業者が日本円で報告した値で、配信地域の記載がないもの(Web集客支援会社AM・個人サービスE)を含みます。値は掲載元の記載どおりで、「当社計算」の値だけ当社が計算しています。
報告元(匿名) | 時期・条件 | 広告費・表示・クリック | CTR | CPC | 補足 |
|---|---|---|---|---|---|
広告支援会社C | 2026年7月2日開始。クリック目的、上限CPC100円から10円に変更 | 10,000円・8,707表示・126クリック | 1.45% | 79円 | 30日の設定が約7時間で消化。CPCは上限変更の前後を含む期間全体の値。成果は非開示 |
広告支援会社D | 2026年7月9日更新の記事(配信期間は非開示)。上限CPC500円(入札の強さ「強」の表示) | 100,000円・27,945表示・230クリック | 約0.82% | 約435円 | 短時間で消化。成果は非開示 |
国内のWeb集客支援会社AM | 2026年7月20日公開。表示課金(目標CPM1,000円)、1週間の期間予算 | 約5,000円・5,155表示・19クリック | 0.37% | 263円 | 約12時間で消化。実績CPM970円。成果は非開示。配信地域の記載なし |
クリニック向け支援F(初期) | 2026年9月6日公開。日本向け、LLMO支援のLP | 2,500円(表示・クリックの記載なし) | 0.74% | 104円 | CPM773円 |
クリニック向け支援F(LPに寄せた訴求) | 同じ記事の訴求別の検証 | 2,500円・2,165表示・29クリック | 1.34% | 86円 | 確認時点の成果は0件 |
クリニック向け支援F(広い訴求) | 同上 | 5,000円・5,070表示・51クリック | 1.01% | 98円 | 確認時点の成果は0件 |
個人サービスE | 2026年6月30日〜7月6日。個人運営の消費者向けサービス。上限CPCを200円から50円へ段階的に変更 | 上限を変えた段階ごとの値(総額の記載なし) | 0.88%→1.69% | 119円→50円 | ヒントを変えずにCTRが日ごとに上がったと報告。配信地域の記載なし |
国内の値は、いずれも短期間の自社集客の検証で、金額が分かるものは数千〜10万円規模です。業種別の値と呼べるほどの件数はありません。
海外の公開値(現地通貨)
広告費・表示・クリックの実数が書かれている事例です(一部の項目が欠けるものを含む)。通貨は掲載元のままです。
報告元(匿名) | 国・時期・条件 | 広告費・表示・クリック | CTR | CPC | 補足 |
|---|---|---|---|---|---|
B2B支援会社A | 米国の会社の自社集客(2026年8月26日公開) | 2,319ドル・69,630表示・739クリック | 1.1% | 3.14ドル | 同社のGoogle検索はCTR5.2%・CPC6.76ドル。有望リード0件 |
ドイツの語学学校S(運用は広告支援会社) | 2026年9月15〜21日 | 100.14ユーロ・4,267表示・約58クリック | 約1.4%(当社計算) | 1.73ユーロ | 同じ週のGoogle検索はCPC0.42ユーロ。成果1件 |
オーストリアの広告支援会社U | 2026年9月5〜19日、自社集客 | 354.64ユーロ・19,941表示・143クリック | 約0.72%(当社計算) | 約2.50ユーロ | 問い合わせ1件。数値は随時更新と記載 |
英国のマーケ支援会社Y | 期間は非開示(2026年6月22日公開)。上限入札2.60ポンド | 100ポンド・6,042表示・43クリック | 0.71% | 2.33ポンド | 問い合わせ0件 |
NZのマーケ支援会社Z | 2026年6月22〜30日、クリック目的 | 164NZドル・4,760表示・30クリック | 0.63% | 5.47NZドル | 成果は未計測 |
SEOツール会社N | 6月に開始し約2週間。米国・カナダ・豪州・NZ、手動のCPC入札 | 97,000超の表示・1,263クリック | 1.30% | 記載なし | 登録はごく少数 |
広告運用ツール会社AE | 2026年6月2〜10日。5か国、表示課金 | 4,428.84ドル・129,663表示・448クリック | 0.35%(国別0.11〜0.72%) | 9.89ドル(国別5.10〜22.89ドル) | 国別のCPMは約26〜37ドルで、CTRほど開かなかった。CPCが最も高いNZは3クリック |
WordPressプラグイン会社AF | 2026年7月28日〜8月17日。5か国、上限CPC3ドル | 約550ドル・約12,800表示 | 1.7% | 2.57ドル | 有料流入からの購入・決済開始は0件 |
英国のPR会社AG | 2026年7月23日から約2週間、手動のCPC入札 | 539.82ポンド・13,302表示・106クリック | 0.80% | 5.09ポンド | 上限10ポンドで始めた初日はCPC7.59ポンド。リード0件 |
B2B SaaS向け広告支援会社AH | 2026年6月5日から10日間、日予算33ドル | 34.89ドル・10クリック(表示の記載なし) | 記載なし | 3.49ドル | 予算を使い切れなかった |
米国の小規模マーケ支援会社AJ | 2026年6月12〜27日。州・都市を指定、上限CPCを3.50ドルから10ドルへ | 364.12ドル・11,321表示・46クリック | 0.41% | 7.92ドル | 問い合わせ0件 |
豪州の広告支援会社AK | 2026年5月30日から約1か月、広告グループ2つ | 652.79豪ドル(当社計算)・9,263表示・80クリック | 約0.86%(当社計算。グループ別0.64〜0.94%) | グループ別7.77〜9.87豪ドル | 初週のCTRは1.36% |
米国のオンラインウェルネス事業者AL(発表は運用会社) | 2026年7月3日〜8月17日 | 1,139ドル・32,897表示・397クリック | 約1.21%(当社計算) | 2.87ドル | 予約に進んだリード10件、資料の取得12件 |
米国の広告支援会社AN | 1キャンペーン・短期間(2026年7月28日公開) | 500ドル・6,983表示・76クリック | 1.09% | 6.58ドル | 成果は計測していない |
次は、表示やクリックの件数が書かれていない値です。参考の度合いは上の表より下がります。
報告元(匿名) | 内容 | CTR | CPC | 注意 |
|---|---|---|---|---|
米国の広告支援会社V | B2Bコンプライアンス企業の30日 | 記載なし | 0.76ドル(同じ期間のGoogle検索は10.46ドル) | 同社は、ほかの顧客では3〜5ドルが多いと記載。クリックが理由不明で急増し、CPCが0.06ドルになった日もあった |
ドイツの広告支援会社T | 開始後の数日、広告3本 | 平均2.94%(広告別0.75〜3.39%) | 広告別0.80〜1.53ユーロ | 3本は文面が同じで画像だけ違うと記載 |
金融アドバイザー紹介サービスO(発表は運用支援会社) | 米国、6か月 | 1.0〜1.2% | 記載なし | 承認済みリードの単価は6か月目に検索広告より約35%低い |
米国の広告会社W | 複数アカウントの集計 | 約0.5〜2.5% | 平均約5ドル | 件数・母数・期間の記載なし |
SaaS支援の代理店AA | B2B SaaS3社 | 記載なし | 平均約5ドル | 3社合計の自己報告 |
OpenAIの公式事例は、CPC・CTRについては比率だけを公表しています。例えばフォーム作成SaaS ACは、CPCがSNS広告並みで、検索以外の有料媒体より40%超低いと報告しています(2026年7月1〜31日の社内データ)。リーチ目的からクリック目的に移してCPCが4〜5分の1になった、広告クリエイティブを増やして改良し、CTRが65%改善したとも書いていますが、比較の期間と基準は公表されていません。
公開値の幅から言えること・言えないこと
言えること
- 国内で期間全体の値が分かる4件は、CPC79〜435円、CTR0.37〜1.45%。 上限を変えた段階ごとの値では、CPC50円やCTR1.69%の報告もあります
- 海外の実数のある表では、期間全体のCTRが0.35〜1.7%、米ドル建てのCPCが2.57〜9.89ドル。 国別・広告別に分けるとCTRは0.1%台から3%台まで開き、件数の分からない値ではCPC0.76ドルの報告もあります
- 同じ会社の中でも数倍の差が出ます。 広告運用ツール会社AEは、同じ設計の5か国でCPCが4倍以上違いました(最も高いNZは3クリックの値で、100クリックを超えたのは米国だけ)
- 母数が小さい事例が多いです。 クリック数が書かれている17件のうち、9件はクリックが100件未満でした(当社集計)
- CPCが低くても、成果につながっていない例が多いです。 上の国内の表と海外の実数の表で、成果が1件以上と書かれているのは、語学学校S(1件)、広告支援会社U(1件)、ウェルネス事業者AL(予約に進んだリード10件ほか)と、登録がごく少数だったSEOツール会社Nだけです(ほかは0件・未計測・非開示、または表に記載なし)
言えないこと
- 自社の商材でのCPC・CTR。 国・商材・入札・時期・広告が違います
- 平均や業種別の相場。 公開される事例には偏りがあり、条件も母数もそろいません。当社は平均を計算しません
- 成果1件あたりの費用。 CPCとCTRだけでは分かりません。成果まで比べる方法は効果の読み方の記事で扱っています
CPC・CTRが事例ごとに違う5つの理由
違いを生む条件 | 公開事例で見えたこと | 比べるときの注意(当社の見解) |
|---|---|---|
1. 市場・国 | 広告運用ツール会社AEは、同じ設計の5か国で、CTRが0.11〜0.72%、CPCが5.10〜22.89ドルと開いた(NZは3クリック、豪州は10クリック) | 他国の値を円に換算して、日本の見積もりに使わない |
2. 入札の上限 | 英国のPR会社AGは、上限10ポンドで始めた初日にCPC7.59ポンドとなり、予算の約35%を10時間足らずで使った。国内では、上限を200円から50円まで下げてもCPCが下がりながら配信が続いた例がある(個人サービスE。CPCが下がった主な理由はCTRの上昇と説明) | 入札を変えた前後の値を分けて読む |
3. 課金方式 | 表示課金で配信したAEは、国別のCPMの差が約26〜37ドルにとどまる一方、CTRの低い国ほどCPCが高かった(英国0.72%で5.10ドル、NZ0.11%で22.89ドル) | 表示課金とクリック課金の値を同じ表で比べない |
4. 広告・画像 | ドイツの広告支援会社Tは、画像だけ違う3本でCTRが0.75〜3.39%。英国のPR会社AGも広告別のCTRが0.34〜1.01%(広告ごとに配信期間と入札が違うと本人が注記) | 広告1本の値を、全体の値と読み違えない |
5. 期間と量 | AGはCTRが初日の0.48%から0.98%へ上昇(入札・予算・ヒント・広告を同時に変えたと本人が注記)。豪州の広告支援会社AKは初週の1.36%から下がった。B2B SaaS向け広告支援会社AHは配信が少なく、予算を使い切れなかった | 初日・初週の値で判断しない |
3つ目の課金方式は、計算で確かめられます。表示課金のCPCは、CPMを「1,000×CTR」で割った値になります。例えば国内のWeb集客支援会社AMは、実績CPM970円・CTR0.37%(0.0037)で、計算すると970÷3.7≒262円となり、掲載のCPC263円とほぼ一致します。表示の単価が同じでも、クリックされにくい広告ほどCPCは高くなります。
自社の検索・SNS広告と比べるときにそろえること
公開事例の比較結果は、向きがそろっていません。B2B支援会社AのCPCは同社のGoogle検索の半分以下でしたが(同社は直接の比較ではないと断っています。B2B事例の記事)、ドイツの語学学校SではChatGPT広告のCPCがGoogle検索の約4倍でした。どちらの事例でも、成果の件数はGoogle検索の方が多くなっています。「ChatGPT広告は検索広告より安い・高い」とは一般化できません。
自社の数字と比べるときは、次をそろえます。
そろえること | 確認の仕方 |
|---|---|
指標の定義 | Ads ManagerのCTRは表示に対するクリックの割合、CPCは平均のクリック単価。SNS広告は、リンクのクリックだけを数える指標とそろえる |
期間とタイムゾーン | 同じ日付の範囲・同じタイムゾーンで出す。CPC・CPMは消化額の確定を待つため、管理画面での反映が遅れる |
課金方式 | 表示課金で配信した期間は、CPCではなくCPMとCTRで比べる |
母数 | 比べる対象ごとに、クリック100件未満ではCTRの優劣を断定しない(当社の目安) |
成果 | CPC・CTRで止めず、問い合わせ・購入・商談まで同じ定義で比べる |
管理画面のクリックは広告の操作の数で、GA4のセッションとは一致しません。公式は、ページの読み込み・転送・同意・ブラウザの制限・UTMの扱いなどで差が出ると説明しています。計測の合わせ方は効果測定の記事で扱っています。
予算の見積もりに使うときの手順
公開値は「試す前の仮置き」にだけ使い、自社の実績が出たら置き換えます。当社は次の順で進めています。
- 自社の既存媒体のCPC・CTR・成果率を、同じ定義で出す
- ChatGPT広告の仮のCPCを、公開値の高い側で置く(国内なら約435円。費用の記事と同じ考え方)
- 判断に必要なクリック数を決める(比べる対象ごとに100件、成果の比較なら成果10件が目安。当社の目安)
- 必要な広告費と日数を計算する(下の表)
- 最初の1〜2週間の実績で、仮のCPCを置き換える
仮のCPC | 100クリックの広告費 | 500クリックの広告費 | 日予算2,500円で100クリックに届くまでの日数(切り上げ) |
|---|---|---|---|
79円(広告支援会社Cの値) | 7,900円 | 39,500円 | 約4日 |
263円(Web集客支援会社AMの値) | 26,300円 | 131,500円 | 約11日 |
435円(広告支援会社Dの値) | 43,500円 | 217,500円 | 約18日 |
表は当社計算です。日予算は予算週(日曜〜土曜)の平均で、1日の消化は日予算の2倍まで振れるため、日数は目安です。成果率が2%なら、成果10件には約500クリックが必要になります。
入札の上限は、公開値のCPCとは別に決めます。上限を高くすると、英国のPR会社AGの初日のように単価が高く出て、予算が早く減ることがあります。公式も、低い入札は配信を絞り、予算を使い切れない原因になり得ると説明しています。入札の決め方は入札戦略の記事、稟議での書き方は社内提案の記事で扱っています。
この記事で分からないこと
- 日本の業種別のCPC・CTR。 国内の公開値は5件で、多くが広告・マーケティング支援の自社集客です
- 公開されていない事例の値。 うまくいった例も失敗した例も、公開されるものは一部です
- 管理画面の入札の推奨額の決まり方。 公式は見積もりとだけ説明しています
- 成果最適化や表示課金が広がった後の水準。 公開値の多くは2026年6〜9月のクリック課金・表示課金の検証です
- 掲載後の更新。 広告支援会社Uのように、掲載元の数値が後から更新されることがあります
公開値を使う前のチェックリスト
- [ ] 国・通貨・期間を確認した
- [ ] 目的と課金方式(表示課金かクリック課金か)を確認した
- [ ] 広告費・表示・クリックの実数がある(比率だけではない)
- [ ] 掲載されたCTR・CPCを、実数から計算し直して照合した
- [ ] 期間中に入札・予算・広告を変えていないかを確認した
- [ ] クリックが100件以上ある(未満なら参考程度にとどめる)
- [ ] 成果まで書かれているか、未計測か、0件かを分けた
- [ ] 自社の検索・SNS広告の値を、同じ定義・期間で出した
- [ ] 見積もりの仮のCPCを高い側で置き、実績で置き換える日を決めた
よくある質問
Q. ChatGPT広告のCPCの相場はいくらですか。 決まった相場はありません。公式も、業種などをまたいだベンチマークはまだないとしています。よく引用される「1クリック3〜5ドル」も、目的がクリックのキャンペーンで上限入札を始めるときの推奨額で、実際に払うCPCではありません。当社が確認した国内の公開値のうち、期間全体の値が分かる4件では、CPCは79〜435円でした。商材・入札・時期で変わるため、見積もりでは高い側を置き、自社の実績で置き換えてください。
Q. CTRはどのくらいなら普通ですか。 基準はありません。実数の分かる公開値では、期間全体のCTRは国内で0.37〜1.45%、海外で0.35〜1.7%でした。国別や広告別では0.1%台から3%台まで開きます。自社の検索・SNS広告と同じ定義で比べ、CTRだけで媒体の良し悪しを決めないでください。
Q. 入札の上限を下げれば、CPCは下がりますか。 下がるとは限りません。実際に払う額は、関連性で重みづけした第二価格オークションで決まり、上限そのものではありません。国内では、上限を200円から50円まで下げながらCPCが下がって配信が続いた例がありますが、本人は主な理由をCTRの上昇と説明しています(個人サービスE)。公式は、低い入札は配信を絞り、予算を使い切れない原因になり得るとしています。入札の決め方は入札戦略の記事で扱っています。
Q. CPCやCTRは、配信を続けると変わりますか。 変わります。公開事例でも、初日・初週の値と期間全体の値が違いました。英国のPR会社AGはCTRが初日の0.48%から0.98%へ上がり(入札・予算・ヒント・広告を同時に変えたと本人が注記)、豪州の広告支援会社AKは初週の1.36%から下がりました。何を変えたかと合わせて読み、初日・初週の値では判断しません。比べる対象ごとに、クリック100件未満ではCTRの優劣を断定しないことを、当社は目安にしています。
Q. 海外の値を円に換算して使ってもよいですか。 当社は勧めません。同じ設計でも国によってCPCが4倍以上違った事例があります(クリック数の少ない国を含む値)。為替の時点でも値が変わります。日本の見積もりには、日本円の公開値と自社の実績を使ってください。
まとめ
- CPC・CTRに公式のベンチマークはない。「1クリック3〜5ドル」は入札の初期値の推奨で、相場ではない
- 国内で期間全体の値が分かる4件はCPC79〜435円・CTR0.37〜1.45%。平均は出さず、条件つきで読む
- 値の差は、市場・入札・課金方式・広告・期間と量で生まれる
- 自社の検索・SNS広告とは、定義・期間・課金方式・母数をそろえ、成果まで比べる
- 見積もりは公開値の高い側で置き、最初の1〜2週間の実績で置き換える
自社の検索・SNS広告の数字と比べて、ChatGPT広告でどのくらいの予算を試すかを整理したい場合は、既存媒体のCPC・CTR・成果率をお手元に用意のうえ20分の無料相談をご利用ください。
出典
- Frequently asked questions(横断のベンチマークがないこと)
- Ads in ChatGPT: The Basics(上限入札の推奨、オークションの仕組み)
- Troubleshooting Common Issues(入札の推奨と低い入札の警告)
- Conversion-optimized Campaigns(Bid Capの推奨額がないこと)
- Measure Results(指標の定義、反映の遅れ、GA4との差)
- Create Campaigns for ChatGPT Ads、Daily Budgets、Budget Pacing(日本円の最低日予算、日予算の上限、低い入札と配信)
- 公式事例:フォーム作成SaaS AC
- 国内の事例:広告支援会社C、広告支援会社D、Web集客支援会社AM、クリニック向け支援F、個人サービスE
- 海外の事例:B2B支援会社A、語学学校S、広告支援会社U、マーケ支援会社Y、マーケ支援会社Z、SEOツール会社N、広告運用ツール会社AE、WordPressプラグイン会社AF、PR会社AG、広告支援会社AH、マーケ支援会社AJ、広告支援会社AK、ウェルネス事業者AL、広告支援会社AN、広告支援会社V、広告支援会社T、サービスO、広告会社W、代理店AA
いずれも2026年10月7日〜8日に本文を確認しています。事例の数値は各社が公表した条件での結果で、当社は元の広告アカウントを監査していません。
変更履歴
日付 | 内容 |
|---|---|
2026年10月8日 | 初版。公式ヘルプ8本と公式事例1件、国内5件・海外19件の公開事例の本文を確認 |
次回確認予定:2026年11月上旬。 公式FAQのベンチマークの記述、日本円の推奨入札の有無、掲載元の数値の更新と新しい国内の公開事例を確認します。