CHATGPT ADS GUIDE 26 / 事例の調べ方

2026年9月最新版

ChatGPT広告の事例・競合の調べ方|広告ライブラリの有無と原典の確認手順

ChatGPT広告には、2026年9月25日時点で当社が確認した範囲では公式の広告ライブラリがありません。

本記事で紹介する第三者のサービスは、当社が2026年9月25日にページの記載を確認したもので、提携・推奨・評価するものではありません(ログイン後や有料の機能は試していません)。紹介する事例は他社の公開情報で、当社の運用実績ではありません。調べ方と注意点は株式会社Ikigaiの見解です。

この記事の要点

  1. 公式の広告ライブラリは、当社が確認した範囲では見当たりません。 第三者が観測した広告を集めたサービスはありますが、掲載されているのは各社が観測できた一部の広告(サンプル)で、OpenAIのデータではありません(各社もそう説明しています)。
  2. 事例は原典までたどり、5つの点を照合します。 公開日、対象期間、数値の条件、成果の定義、掲載された画面です。紹介記事や転載の数字をそのまま使いません。
  3. 競合の出稿は、複数の方法を組み合わせて調べ、件数を市場規模と読みません。 ライブラリに載っていないことは「出稿していない」証拠ではなく、海外で観測された広告が日本でも出ているとは限りません。

読んでほしい人:ChatGPT広告の事例や競合の出稿状況を調べて、社内資料や企画にまとめる広告担当者・マーケティング担当者。
この記事で扱わないこと:事例の紹介は事例7選、事例の数字の読み方は効果の読み方の記事で扱います。

調べる対象を3つに分ける

「ChatGPT広告を調べる」と言っても、目的によって見る場所が違います。

調べたいこと

主な情報源

分かること

仕様(何ができるか)

OpenAIのヘルプセンター、広告ポリシー、公式発表

機能、提供国、審査の基準

公開事例(どんな成果が出たか)

OpenAIの顧客事例、広告主・運用会社の発表

条件つきの成果の数字

競合の出稿(どんな広告が出ているか)

第三者の広告ライブラリ、自分での観測

観測された広告の文面・形式

仕様の確認は公式が一次情報です。

公式に提供されているもの、されていないもの

情報

提供状況(2026年9月25日時点)

ヘルプセンター

ChatGPT広告の記事の一覧があり、各記事に更新の表示がある

広告ポリシー

版番号と変更履歴(v1.0〜v1.6)が公開されている

顧客事例

広告主向けサイトに顧客事例のページがあり、確認時点で6件

公式発表

提供国の拡大や新機能を公式ブログで発表

出稿中の広告を一覧できる公開の仕組み(広告ライブラリ)

当社が確認した範囲(ヘルプセンター32本、広告ポリシー、広告主向けサイト)では見当たらない

検索広告やSNS広告では、Metaの広告ライブラリやGoogleの広告の透明性センターのように、媒体社が出稿中の広告を公開する仕組みがあります。ChatGPT広告には、確認時点で同様の公式の仕組みは案内されていません。今後提供される可能性はあるため、定期的に確認してください。

第三者の広告ライブラリ

公式の仕組みがない代わりに、第三者がChatGPTの広告を観測・収集して公開しています。当社が確認した3つのサービスの、各社による説明です。

サービス

収集の方法(各社の説明)

見られる情報

各社が示している注意

LLM Pulse ChatGPT Ads Library

対応する国・言語で、AIの回答を週次または日次で確認し、表示された広告を記録

広告の例。ログインすると広告主・国・日付で検索・絞り込み

標本であり全数ではない。載っていない広告主が出稿していない証拠にはならない。OpenAIのデータではない

ChatGPT Ad Library(第三者のサービスで、OpenAIの公式ではない)

商用の質問を想定したプロンプトでChatGPTに質問し、表示された広告を記録

広告の文面、広告主、分野、広告が出た質問

件数は収集した標本の数で、OpenAIの広告の総数や非公開の実績ではない

Sprites.ai ChatGPT Ads Library

他者が公開した目撃情報(出典と日付つき)をもとに、公開された文面から広告の形を再現して掲載。自前の巡回ではないと説明

広告主、見出し、本文、形式、記録された場合は広告が出た質問

画像は元の画面ではなく再現。観測者には、なぜその質問で広告が表示されたかは分からないと説明

使うときの注意

  • 件数を市場規模と読まない。 各サービスの件数は、それぞれの方法で集めた標本の数です。サービス同士の件数も比べられません
  • 載っていないことは、出稿していない証拠ではない。 観測した質問・国・時期に表示されなかっただけの可能性があります
  • 広告が出た質問は、観測者が入力したもの。 実際の利用者の会話ではありません。広告主が設定したヒントも分かりません
  • 観測した国を確認する。 海外で観測された広告が、日本で同じように表示されているとは限りません
  • 審査で否認された広告は記録されない。 「この業種の広告が出ている」ことは、自社が同じ表現で審査を通る根拠にはなりません

公開事例を原典までたどる

事例の数字は、紹介記事・まとめ記事・SNSの投稿で広まるうちに、条件が抜け落ちることがあります。原典までたどって、次の5点を照合します。

図1:公開事例を確かめる5つの手順。当社作成。
図1:公開事例を確かめる5つの手順。当社作成。

1. 原典を特定する

紹介記事のリンクをたどり、広告主本人・運用会社・OpenAIのいずれかが最初に公表したページを見つけます。原典が見つからない数字は、社内資料に使わないか、「原典未確認」と明記します。

2. 公開日と対象期間を分ける

  • 記事の公開日と、広告を配信した対象期間は別です
  • 「更新」の表示だけで、内容が変わったとは限りません
  • 公式の提供開始より前の期間の実績を含む記事は、時系列が合っているかを確認します。OpenAIが米国でテストを始めたのは2026年2月9日、日本のパイロットは2026年6月に始まっています(日本の記事)

3. 数字と条件をセットで抜き出す

数値だけでなく、期間・比較相手・成果の定義・計測の方法を一緒に書き写します。どの条件をどう読むかは効果の読み方の記事で扱っています。

4. 掲載された画面と照合する

管理画面の画像が掲載されている場合は、本文の数字と画面の数字が合うかを確かめます。例えば、ドイツの広告支援会社Tの自社テストでは、本文の平均CTR2.94%と、掲載画面の合計(299クリック÷10,178表示、当社計算)が一致しました。一方、本文で報告している3件の成果は画面に載っていませんでした(出典を確認)。一致する部分と、確認できない部分を分けて記録します。

5. 重複と、説明用の数字を除く

  • 同じテストを複数の記事が紹介している場合、事例は1件と数えます
  • 同じ運用会社が別の記事で報告している場合、広告主が同じかどうかを確認します
  • 説明のための仮の数字を、実績と取り違えないようにします。例えば米国の広告会社Wの記事にある「CPA500ドル・成約率50%」は、考え方を説明するための例として書かれたもので、実績ではありません(出典を確認)

事例の「証拠の強さ」を記録する

当社は、事例を集めるときに次の区分で記録しています。

区分

内容

使い方

公式掲載

OpenAIの顧客事例。多くは広告主の社内データによる自己報告

条件つきで引用する

事業者の自己報告(掲載画面を照合)

広告主・運用会社の本文と、管理画面の画像がある

画面と本文の一致を確認して引用する

事業者の自己報告

広告主・運用会社の本文のみ

条件と「自己報告」を明記して引用する

紹介・転載

他の記事を紹介したもの

原典をたどってから使う

説明用の例

仮の数字

実績として使わない

自分で観測するときの方法と限界

ChatGPTに自分で質問して、どんな広告が表示されるかを観測することもできます。ただし、次の限界があります。

  • 広告は、今の会話の内容、おおまかな地域と言語、(有効な場合は)過去の会話などをもとに選ばれます。同じ質問でも、人や設定によって表示は変わります
  • Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduのプラン、一時チャットでは広告が表示されません。観測には広告が表示されるプランと通常の会話を使います
  • 広告の「About this ad」で、表示された理由を確認できます
  • 数回の観測は、競合の出稿量や予算を推定する材料にはなりません

表示対象の詳細は表示対象とプライバシーの記事で扱っています。

競合調査の記録テンプレート

項目

記入欄

確認日

情報源(ライブラリ名・URL/自分での観測)

観測された国・言語

広告主

見出し・本文

形式(通常の広告/商品フィード広告)

広告が出た質問(観測者の入力)

遷移先ページ

気づいたこと(相談場面、訴求の角度)

限界(標本、国、時期)

この記事で分からないこと

  • 競合の広告費や成果。 広告の成果は、各広告主の管理画面でしか見られません
  • ライブラリの収集範囲の正確さ。 各サービスの説明は自己申告で、当社は収集方法を検証していません
  • 公式の広告ライブラリが今後提供されるか。 確認時点で公式の案内はありません

よくある質問

Q. ChatGPT広告に公式の広告ライブラリはありますか。 2026年9月25日時点で、当社が確認した範囲(ヘルプセンター32本、広告ポリシー、広告主向けサイト)では見当たりませんでした。第三者が観測した広告ライブラリはあります。

Q. 競合がいくら広告費を使っているか分かりますか。 分かりません。ChatGPT広告の成果は、各広告主の管理画面で集計値として見られるだけで、他社には公開されていません。ライブラリの掲載件数から広告費を推定することもできません。

Q. ライブラリの件数から、ChatGPT広告の市場規模は分かりますか。 分かりません。各サービスの件数は、それぞれの方法で集めた標本の数です。公式の規模として公表されているのは、OpenAIの発表にある「数万の広告主」「年換算の売上規模10億ドル」などの数字です(2026年8月31日の発表)。

Q. 日本の公開事例が少ないのはなぜですか。 公式の説明はありません。日本でのパイロットが2026年6月に始まり、公開までの期間が短いことも一因と当社は考えています。当社が確認した範囲では、国内で成果まで公表された事例はまだ少数です。海外の事例を使う場合は、国・商材・期間の違いを明記して扱います。

Q. 見つけた事例を社内資料に使うときの注意は。 原典のURL、確認日、数字の条件(期間・比較相手・成果の定義)を必ず一緒に記載します。掲載された画像を無断で転載せず、必要なら数字をもとに図を作り直します。

まとめ

  • 公式の広告ライブラリは、確認した範囲では見当たらない。第三者のライブラリは「観測した標本」
  • ライブラリの件数を市場規模と読まない。載っていないことは出稿していない証拠ではない
  • 事例は原典までたどり、公開日・期間・条件・成果の定義・画面を照合する
  • 重複と、説明用の仮の数字を除く
  • 自分での観測は、人や設定で表示が変わる前提で使う

自社の業界で、どんな事例や競合の広告を参考にすればよいか整理したい場合は20分の無料相談をご利用ください。

出典

いずれも2026年9月25日に本文を確認しています。

変更履歴

日付

内容

2026年9月25日

初版。公式のヘルプセンター・ポリシー・広告主向けサイトと、第三者の広告ライブラリ3件の説明を確認

次回確認予定:2026年9月28日。 公式の広告ライブラリの提供有無と、第三者サービスの説明の変更を確認します。

NEXT STEP

自社の商材なら、
何から試す?

商材・主要な成果・検証予算から、準備することを整理します。
広告や計測のどこから手をつけるか、まずはご相談ください。

ChatGPT広告の出稿・運用を相談する

GPT広告専門店の20分無料相談